超豪華な夜明けの「月火水木金土」2016/02/05

20160205_31199月
昨夜は湿気が多く、夜半前から霜が目立ちました。空はやや白く霞んでいて、明け方3時過ぎまでは時折薄い雲が空を覆いました。それ以降はだんだん透明度が上がったようです。

4時過ぎに東の空を見ると少し赤味を帯びた月が低空に昇っていました。左画像は少し高度が上がった5時の撮影で、太陽黄経差311.99°、撮影高度は約16.5°です。冬の低空なのでシーイングは悪いですが、この頃には透明度も上がり、見ていて気持ちの良い空でした。

実は昨日の明け方に月と土星が接近していたのですが、雲に阻まれて撮影できませんでした。(眼視で観察しました。)明日と明後日の月は低空の金星や水星にやや近い位置で輝くでしょう。一応「昼間の月を使って金星を探せそうな日」ですが、そろそろ金星が太陽に近くなっているので限界かも知れませんね。

さて、このところ明け方の空では「惑星が一堂に会している」というのが話題です。昨年10月から11月にかけて木星・金星・火星の競演が見られ、また今年1月には金星と土星の接近も見られましたね。まだ数ヶ月しか経っていませんので、これらの惑星は現在接近はしていなくても「明け方の空のどこかに見えている」ということなのです。

20160205明け方の惑星と月
更には1月14日に内合を迎えた水星、上にも載せた月まで加えると、まさに絵に描いたような「月惑星の競演」なのです。1月下旬から撮影の機会をうかがっていましたが、ようやく今朝撮ることができました(左画像)。超広角レンズのため、横が約160°の広視野です。

右上から左下に向かって「木星・火星・土星・月・金星・水星」と並んでいますね。(場所が分からない方は右下の文字入り画像をご覧ください。)もう夜明けの時間なので金星や水星は薄明の中。

20160205明け方の惑星と月
地平下の太陽を入れると「曜日の星」が全て揃うのでした。惑星たちと一緒にたくさんの一等星も輝いています。特にレグルス(しし座)、スピカ(おとめ座)、アンタレス(さそり座)は黄道十二宮内の一等星で、惑星の列と一緒に並んでいることと密接な関係がありますよ。この列こそまさに「黄道」なのです。また3つの一等星は月に掩蔽される可能性がある4つの一等星のうちの3つでもあります。(残りの1つはおうし座のアルデバラン。)

お月様は8日にこの視界からいなくなりますので、この競演は7日明け方が最終上映です。(惑星だけなら水星が低くなる20日頃まで楽しめます。)ぜひお見逃しのないよう。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差288度以上、324度未満)
アーカイブ:多天体の接近現象

今日の太陽2016/02/05

20160205太陽
朝から良く晴れています。気温がぐんぐん上がっていくのが肌で感じられます。

左は10:15頃の太陽。昨日から急速に発達した中央左の活動領域に12494の番号が振られ、黒点がたくさん見えています。

20160205太陽リム
この画像を撮影した25分ほど前にC3クラスのフレアを起こしたようで、まだ明るいところが見えますね。周囲のプロミネンスは目立ったものがありませんでした。

西に傾いた太陽に幻日が見えました2016/02/05

20160205夕日と幻日
暖かかったせいか、本日午後になって空の透明度がかなり落ちてきました。絹雲がかかるようになり、天候が下り坂であることが分かります。

16時前頃から太陽の左右に幻日が見えるようになりました(左)。

20160205幻日
太陽左の幻日はやっと見える程度ですが、右側のはとても明るく、色合いも綺麗に分離していました。また淡いながら内暈や幻日環も分かりました。

右画像は右側の幻日を拡大撮影したもの。とても綺麗ですね。その後は光が弱くなって雲も厚くなってしまいましたが、それでも日没直前まで1時間近く見えていましたよ。