昨夜は夜半まで曇っていましたが、月が沈んだ1:00頃から快晴になりました。湿気がひどく、夜中なのに薄明中かと思えるほど明るい星空でしたが、貴重な晴れ間なので撮れるだけ撮ってみようと、ふたつのパンスターズ彗星を撮影しました。

まず北空のパンスターズ彗星（C/2014S2）。北極星に8度角まで迫りました。かなり明るくて、尾がしっかり写ってくれるのは嬉しいですね。北極星大接近まであと二週間足らずです。北に近いとガイド精度もあまり気にならないのですが、赤道儀式望遠鏡がとても向け辛く、天体の導入はかなり苦労します。時間帯によっては架台に干渉しますね。

次はぎょしゃ座のパンスターズ彗星（C/2013X1）。ひとまわり暗いけれど、しっかり写ってくれます。今日はすぐ北側に8.8等星の恒星がありましたので、一瞬ゴーストかと思ってしまいました。

次に東空のマスター彗星（C/2015G2）を導入している最中に空が霧状の雲に覆われ、何コマか撮ったところで断念。結局彗星は空のカブリに負けて検出できませんでした。今夜から天気は下り坂です。

※記事内の画像は天の北を上向きにして撮影しています。また彗星の動きに合わせたコンポジット処理をしています。