夕空の内惑星、および今夜のPSN2015/05/08

20150508水星拡大
昨日は水星の東方最大離角でした。実はこのタイミングで水星の拡大写真を撮ろうと思っていたのですが、バタバタのスケジュールのため諦めたのです。一時曇っていた今日の夕空に晴れ間が広がってきたため、撮影を試みました。

左がその画像。水星はとても小さな天体です。しかも低空のため大気の揺らぎの影響を大いに受けてしまいます。左の画像はまるでピンぼけのように見えますが、これでも機材の能力を精一杯使ってシャープにしています。よく見ると半月状よりややへこんだ形になっていますね。水星や金星は東方最大離のときにほぼ半月の形となります。水星の場合は短期間で太陽を回るため、たった一日違うだけで形が変わるのです。

20150508金星拡大
同じ機材、同じ拡大率で上空の金星も撮ってみました(右)。今夜の金星は水星より倍以上見かけが大きいですね。今期の金星の東方最大離角は6月7日。あと1ヶ月後です。ですから今日の金星は半月状より少し太っています。

2月21日3月22日4月25日に撮った金星の拡大画像とも比べてみてください。(拡大率が違うので大きさの比較はできません。)だんだんと半月の形に向かっているのが分かるでしょうか。

20150508psn
さて、水星と金星を撮り終えたところでまだ晴れていたので、急いでNGC2357の超新星候補(PSN)も撮ってみました(左)。撮影中から薄い雲が覆い始めていたため、写りはよくありません。昨日の撮影画像と比べると、また少しだけ明るくなっている気がします。でもそろそろ頭打ちでしょうか。

参考:
超新星SN2015Iに関係する記事(ブログ内)
2014年-2015年の金星拡大撮影(ブログ内)

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