今日の太陽2015/05/24

20150524太陽
昨夜からずっと曇っていて、朝になっても日は差しませんでした。太陽が見えてきたのは昼近くです。我が家では9時頃に太陽が観察できなければ太陽望遠鏡と建物立地が干渉し、昼を過ぎないと再観測できません。今日の太陽撮影は13時過ぎとなりました。

昨日見えていた東端(左側)のプロミネンスはいちだんと大きくなっていました。「このぉ木、なんの木、気になる木…」みたいな形してます。西縁やや下にも長いプロミネンスが見えますね。

20150524太陽リム
いっぽう光球面のダークフィラメントは長いものが目立ちます。特に左上の波状のものは5月20日頃から東端に見えたプロミネンスです。こんなに長かったとは驚きました。

三日連続で暈と環水平アーク2015/05/24

20150524内暈
午前中は大部分が曇り空で、日差しはありませんでした。もともと昼過ぎに小雨の予報だったのですが雨の予報地域が南下したため、昼には青空50%程度の状態になりました。左画像は11時頃の様子。太陽の周囲に淡い内暈が見え、これは午後まで続きました。

昼時の雲質はまたしても環水平アークが期待できそうでした。時々空を気にしていたところ、予想通り12時半頃からごく淡い環水平アークが見えてきたのです。時間と共にだんだん良く見えるようになり、横幅は狭いながらも見栄えの良いアークになりました。

20150524環水平アーク
右は12:56頃、一番濃く見えた状態の画像です。画像中央の色付いた部分がアークです。これで5月22日5月23日に続き、3日連続で環水平アークを見ることができました。5月18日まで入れると実に一週間で4回。この15年ほどの経験の中で、この頻度を競える日々は記憶にありません。

下画像は、これだけ見ると「彩雲」と言われそうですね。でもこれも環水平アークで、右画像の数分後に見えました。ただしかなり拡大して撮った写真です。虹の七色に染まり、とても美しいですね。

20150524環水平アーク
どうしてこんな見え方をするかというと、アークを作る性質を持つ雲が中央の色付いたところ以外に無かったということです。どんな雲でもアークを見せてくれるわけではなく、氷粒の形や向きが観察者に対して一定の条件を満たしてなければいけません。つまりアークの見え方はその性質を持つ雲の形(広がり)に大きく左右されてしまうのです。

もしこの雲があたり一面に広がっていれば環水平アークは横に伸びたベルト状に見えますが、この画像のように一部しか見えないことのほうが多いのです。色付いた雲を見つけたら、太陽との距離や地面からの高さなどをきちんと観察しておくことが、アークを特定するポイントですね。

(追記)夕方に幻日などが見えないか、度々西空を観察しました。自分が見た範囲では今日は何も見えなかったようです。暈もすっかり消えていました(下画像)。
20150524夕暮れ
この光景を直接見ていると眩しくて気付かないのですが、太陽を手で覆いながらサングラス(普通のファッション用)を通して雲を見ると、絹雲のあちこちが夕焼けとは違う染まり方をしていました。
20150524彩雲
これは彩雲ですね(右)。蛍光色のような独特の色合いが見られます。かなり広範囲に見えました。