最接近前日の金星と火星、そして月2015/02/21

20150221金星、火星、月
夕方まで雲が多く、悪天に向かっているのは確実みたいでした。明日22日の金星と火星接近はまず見られないでしょう。それどころか今日も怪しい…そんな思いで夕暮れを待ちました。日が沈む頃はかなりの雲量でしたが、波はあるものの雲が引いているようでした。結局淡いベールのような雲はどきませんでしたが、厚めの雲は通り過ぎ、月や金星、火星を無事眺めることができました。

左画像でぼうっとしている月の下の明るいのが金星、金星のすぐ右斜め上の暗い星が火星です。

20150221金星、火星、月
月は昨日と比べると高くなっていて、金星たちとは上下が逆になりました。昨日より3天体が近いので、かなりクローズアップできます。APS-C+140mmでぴったり。今日は日中に火星や金星それぞれと月が大接近したはずでした。夕方になり少し離れたというわけです。(いつものフォーマットによる今日の月はこちら。)

火星が見え始まる頃は地球照(月の影の部分が淡く光る)がとてもきれいでした。明日は金星・火星の接近もあるのですが、月と天王星の接近もあります。

20150221金星と火星、月との比較
同じ望遠鏡で月の大きさと、金星・火星間を比べてみました。金星・火星間のほうが若干広いですね。明日はこの半分くらいまで近づくのですが……お天気が…。明日22日の接近時は1月に接近した金星・水星間より近くなります。詳しくはアーカイブ:天体の接近現象一覧をどうぞ。

さらに金星を拡大して撮ってみました(下)。卵のような形で笑っちゃいますね。画像右側は天文ソフトStellarium によるシミュレーション。実は金星、満ち欠けをするのです。卵みたいなのは光が全面に当たってなかったからでした。(ほぼ全面に光が当たっていた2014年11月4日の画像はこちら。)

20150221金星
今後の金星は6月上旬頃に半月状、7、8月は三日月状に変化し、8月14日の内合を迎えます。チャンスがあれば定期的に形の変化をご紹介しましょう。なお火星もわずかに満ち欠けします。今日の火星は金星の3分の1ほどで、時間も無かったので拡大撮影はしませんでした。

このあとラブジョイ彗星や木星三つどもえの観察を予定していました。今夜からの天気崩れは約1週間続くというので、悪天に追いつかれないよう時間との闘い!結果は順次アップしてゆきます。

参考:
2015年2月の金星と火星の接近に関係する記事(ブログ内)
2014年-2015年の金星拡大撮影(ブログ内)

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