久し振りのマルカリアン・チェーン ― 2019/03/14
昨夜から今朝にかけては夜半まで雲が多く、また時折強風が吹いていたため長焦点望遠鏡の使用はあきらめました。夜半過ぎからは風が残ったものの透明度の良い星空になったので、小さめの望遠鏡で「Markarian's chain」を撮影してみました。天文用に改造していないごく普通のカメラでどこまで写るか一度やってみたかったのです。
ほぼ南中から撮影開始し、西に傾くまで200分露出して仕上げました。結果は左画像の通り。1年以上前に天体用カメラで撮影したときは総露出が短く感度も高めだったので、仕上がりはザラザラ。色合いも赤波長に転んでいました。今回は自然な色調で、特に写りが悪い感じもありません。光害地でもしっかり露出して丁寧に画像処理すれば、癖のない自然な仕上がりになってくれるようです。時々こうした試写訓練をしておくと、どんなカメラでどう撮影したら何等の銀河が写せるか、と言ったリファレンスにもなります。
Markarian's chainは「おとめ座銀河団」の一部を構成し、この画像より外側までたくさんの銀河が広がっています。銀河の総数は2000個ほどに達するそうです。画像の中で大きく明るい銀河は小型望遠鏡でも眼視観察でき、そのいくつかはいわゆるM天体としてカタログされているためメシエマラソンなどで眺めた方もいらっしゃるでしょう。この銀河団を中心に、更に外側の銀河を含めた「おとめ座超銀河団」があって、私たちの暮らす銀河系が属する「局部銀河群」もこの仲間に入ります。銀河の密集地は観察しているだけでワクワクしますね。向こうの銀河からこちらを撮影している生物がいるかも知れませんよ。
ほぼ南中から撮影開始し、西に傾くまで200分露出して仕上げました。結果は左画像の通り。1年以上前に天体用カメラで撮影したときは総露出が短く感度も高めだったので、仕上がりはザラザラ。色合いも赤波長に転んでいました。今回は自然な色調で、特に写りが悪い感じもありません。光害地でもしっかり露出して丁寧に画像処理すれば、癖のない自然な仕上がりになってくれるようです。時々こうした試写訓練をしておくと、どんなカメラでどう撮影したら何等の銀河が写せるか、と言ったリファレンスにもなります。
Markarian's chainは「おとめ座銀河団」の一部を構成し、この画像より外側までたくさんの銀河が広がっています。銀河の総数は2000個ほどに達するそうです。画像の中で大きく明るい銀河は小型望遠鏡でも眼視観察でき、そのいくつかはいわゆるM天体としてカタログされているためメシエマラソンなどで眺めた方もいらっしゃるでしょう。この銀河団を中心に、更に外側の銀河を含めた「おとめ座超銀河団」があって、私たちの暮らす銀河系が属する「局部銀河群」もこの仲間に入ります。銀河の密集地は観察しているだけでワクワクしますね。向こうの銀河からこちらを撮影している生物がいるかも知れませんよ。