かみのけ座銀河団を雲間に捕らえる2019/03/15

20190315かみのけ座銀河団(Abell1656)
昨夜から今朝も前夜と似たような天気で、夜半過ぎから晴れるというパターンでした。幸い強風がおさまったので、前夜に続いて銀河の密集地を撮影してみました。

今回のターゲットは「かみのけ座銀河団(Abell 1656)」。この銀河団は昨夜撮影したMarkarian's chain(おとめ座銀河団の一部)よりも5倍ほど遠方にあります。だから個々の銀河の見かけはとても小さく、ひとまわり大きな望遠鏡で丁寧に撮影しないと何を撮ったか分からないような星野になってしまうでしょう。一見恒星のように見える天体も、調べてみると銀河だと分かって驚かされます。この写野は単独の恒星よりも銀河のほうが多いのではないかと思えるほど。宇宙の構造って本当に不思議ですね。

昨夜は時々雲が流れて透明度もやや落ちていましたが、断続的に144分露出できました。惜しむらくは雲がかかるとガイド星を見失うため、写野全体が一定方向に段々ずれてしまったこと。ディザリングをかけているにも関わらず背景に縞状パターンが出てしまいました。暗い銀河が多いので露出ももう少し長くかけたかったですね。いずれまた撮影してみましょう。望遠鏡やカメラを手に入れ、一通り撮影し、そろそろ初心者を卒業したいけれど何して良いか分からないという方は、こういった星野への挑戦をお勧めします。

今日の太陽2019/03/15

20190315太陽
朝からよく晴れています。日が高くなると風が出てきましたが、昨日ほどではありません。ごく淡い花粉光環が出ていました。

20190315太陽リム
左は10時過ぎの太陽。活動領域12734は見えなくなりました。昨日右上リムに見えた大きなプロミネンスも消えてしまい、小さなものが幾らか残っていました。右下リムにもプロミネンスが見えますね。またしばらくは静穏な太陽が続きそうです。