天宮2号落下開始まであと4ヶ月 ― 2019/03/24
天宮2号の計画的落下(大気圏再突入)を開始するまで残り約4ヶ月となりました。今日明け方に条件良い通過パスがあったので観察してみました。
「2019年7月以降に計画落下」という去年秋の報道以降いまだ続報を聞いていませんが、予定通りであれば今春辺りから詳しい情報が出てくると思われます。(※一部報道によると来週4月2日ごろ周回軌道を離れ、落下軌道へ移行する予定らしいです。)日本から観察できるパスは割と頻繁にありますが、比較的明るく輝き、かつ高い空に見えるケースは月に1、2回あればいいほうです。ほとんどのパスは暗いため、光害地での肉眼観察は困難でしょう。
これから先、晩春や梅雨時の不安定な天候を考えれば、落下までに条件良く観察できる機会は片手ほどもないと考えられます。ご覧になりたい方は今が勝負時。いつどこに見えるかはHeavens Aboveなどの予報サイトを利用しましょう(←必ず右上の観測地点設定を確認してください)。
当地・茨城では今朝方4時過ぎに南東高く登るへびつかい座付近を通過する予報でしたが、運悪く3時頃からずっと南天側に薄雲が出ていました。また下弦前の明るい月もあったので困りましたが、なんとか建物の影に月が隠れる場所を探しスタンバイ。パスの数分前には雲も消えてくれたため、うまく撮影できました。固定撮影で、9秒露出+1秒休みの繰り返しですから、天宮2号の軌跡は点線になっています。画像左下付近のモヤモヤは天の川。画像右下欄外に月があり元画像は大きくかぶっていますが、擬似フラット補正でかぶりを取り除いてあります。月明かりがあったものの結露が凍るほど気温が下がっていたため、透明度の良い空でした。
Heavens Aboveの予報では最大で1.0等でしたが、実際はラスアルハゲ(αOph/へびつかい座α星)と同程度の2等級でした。「中国の宇宙ステーション」とは言っても国際宇宙ステーションのような大きい建造物ではないため、ギラギラ光って見える訳ではありません。観察する場合は事前に星々の位置をしっかり確かめ、よく目を凝らして見てくださいね。
参考:
強風の明け方を駆け抜ける天宮2号(2018/10/07)
2018年春に落下予想の「天宮1号」に関する記事(ブログ内)
「2019年7月以降に計画落下」という去年秋の報道以降いまだ続報を聞いていませんが、予定通りであれば今春辺りから詳しい情報が出てくると思われます。(※一部報道によると来週4月2日ごろ周回軌道を離れ、落下軌道へ移行する予定らしいです。)日本から観察できるパスは割と頻繁にありますが、比較的明るく輝き、かつ高い空に見えるケースは月に1、2回あればいいほうです。ほとんどのパスは暗いため、光害地での肉眼観察は困難でしょう。
これから先、晩春や梅雨時の不安定な天候を考えれば、落下までに条件良く観察できる機会は片手ほどもないと考えられます。ご覧になりたい方は今が勝負時。いつどこに見えるかはHeavens Aboveなどの予報サイトを利用しましょう(←必ず右上の観測地点設定を確認してください)。
当地・茨城では今朝方4時過ぎに南東高く登るへびつかい座付近を通過する予報でしたが、運悪く3時頃からずっと南天側に薄雲が出ていました。また下弦前の明るい月もあったので困りましたが、なんとか建物の影に月が隠れる場所を探しスタンバイ。パスの数分前には雲も消えてくれたため、うまく撮影できました。固定撮影で、9秒露出+1秒休みの繰り返しですから、天宮2号の軌跡は点線になっています。画像左下付近のモヤモヤは天の川。画像右下欄外に月があり元画像は大きくかぶっていますが、擬似フラット補正でかぶりを取り除いてあります。月明かりがあったものの結露が凍るほど気温が下がっていたため、透明度の良い空でした。
Heavens Aboveの予報では最大で1.0等でしたが、実際はラスアルハゲ(αOph/へびつかい座α星)と同程度の2等級でした。「中国の宇宙ステーション」とは言っても国際宇宙ステーションのような大きい建造物ではないため、ギラギラ光って見える訳ではありません。観察する場合は事前に星々の位置をしっかり確かめ、よく目を凝らして見てくださいね。
参考:
強風の明け方を駆け抜ける天宮2号(2018/10/07)
2018年春に落下予想の「天宮1号」に関する記事(ブログ内)
今日の太陽と花粉光環 ― 2019/03/24
朝からよく晴れています。明け方の気温がマイナス1度まで下がったためか気温上昇もいつもより遅く感じます。10時前から風が強くなり、昼前の風速はコンスタントに6m/s前後を記録するようになりました。
左は10時過ぎの太陽。活動領域12736はほぼ右リムへ到達しましたが、いまだに明るく輝いています。昨日から今日にかけてもBクラスフレアが頻発してました。またはっきりとは見えないのですが、12736の左やや下にある12735もまだ存在しています。プロミネンスはごく小さいもののみとなりました。
昨日は雨が降り、今日は透明度が良い空と来れば、さぞスギ花粉が飛んでいるでしょう。…そう思って光環を見てみると…それほど濃くありませんでした。三重目の赤がギリギリ確認できます。まぁ、花粉が少なくなるのは有り難いことなんですが。
(追記)
午後から夕方は花粉光環が結構はっきり見えるようになりました。
左は10時過ぎの太陽。活動領域12736はほぼ右リムへ到達しましたが、いまだに明るく輝いています。昨日から今日にかけてもBクラスフレアが頻発してました。またはっきりとは見えないのですが、12736の左やや下にある12735もまだ存在しています。プロミネンスはごく小さいもののみとなりました。
昨日は雨が降り、今日は透明度が良い空と来れば、さぞスギ花粉が飛んでいるでしょう。…そう思って光環を見てみると…それほど濃くありませんでした。三重目の赤がギリギリ確認できます。まぁ、花粉が少なくなるのは有り難いことなんですが。
(追記)
午後から夕方は花粉光環が結構はっきり見えるようになりました。