急速に曇る中で岩本彗星を観察2019/03/06

20190305岩本彗星(C/2018Y1)
天気予報通り、5日夕方から低空に雲が湧き始め、6日に変わる頃には小雨が降り出しました。ただ、宵のうちわずかに星が見える時間があったため岩本彗星(C/2018Y1)を撮れるだけ撮っておこうと思いました。この時期は天気が安定しないため、例え10分でも新月期の晴れ間は貴重です。

まだ手元が見えるほど明るい内に準備時間が確保できたので、天文薄暮終了と同時に露出開始というスケジュールが組めました。肉眼ではオリオンの三つ星がほとんど見えないくらい霞んでいましたが、どうにか彗星をマニュアル導入。そのまま即撮影です。

北からも南からも雲が広がり、時々ガイド星をロストする酷い状況。撮影中に地震まで発生して望遠鏡が揺れてしまうレアなアクシデントもありましたが、しつこく撮り続けてトータル50分ぶんの画像をゲットできました(左上画像)。

岩本彗星は地球接近から半月あまり経って急速に暗くなりましたが、まだ8等程度をキープしているようです。画像から測ったコマ直径は少なく見積もって約3.8′角。1600mmオーバーの焦点距離で2分露出でもほぼ流れなくなりました。随分小さく、そして移動も遅くなりましたね。空が良ければもっと大きく見えたでしょう。間もなく夕空に月が回ってきますが、次に快晴で観察できるのはいつになるやら…。

参考:
岩本彗星(C/2018Y1)に関係する記事(ブログ内)