SOHO彗星は消えてしまったかな?2018/11/26

20181125-SOHOcomet
昨日の記事に登場した太陽観測衛星SOHO画像内の「Sungrazing Comet」ですが、太陽側を通り抜ける際に消滅してしまったようです。

LASCO-C2カメラに写っていた画像を使い、GIFアニメーションにしてみました。左画像をクリックすると再生できます。(※容量はなるべく軽くしましたが、1.5MBあるのでご注意ください。環境によっては画像ロードに時間がかかります。)近日点距離が小さい彗星の場合、太陽に接近して消滅する、あるいは尾を作り出す揮発物質を失って暗くなってしまうことは割と良くあるのですが、なんだか残念ですね。

最低でも直径数十から数百メートルあるような彗星でさえ溶けてしまうわけですから、今年8月に打ち上げられたNASAの新しい太陽観測衛星「Parker Solar Probe」はかなり果敢なチャレンジであることが分かります。太陽に最も近づいた際は探査機表面が摂氏1377度に達するとのこと。果たして無事観測を遂行できるでしょうか?

2018年の日没最早シーズンが到来2018/11/26

紅葉
明け方の最低気温が一桁前半を記録するようになりました。我が家近くにある小さな公園は半数以上がソメイヨシノで、ほとんど落葉しています。桜の葉は紅葉がグラデーションになってとても美しく、毎年「いちばんキレイなグラデーション」を探すのが小さな楽しみ。数本だけ生えているモミジもすっかり紅葉し、大きなケヤキは文字違いの「黄葉」になりました。

昼の時間が短くなりましたが、この時期は「日の出の遅さ」よりも「日の入りの早さ」が主たる理由です。毎年のように日出没の最早最遅を計算して地図を作ってきましたが、今年の日没最早マップは右下図のようになりました。みなさんがお住まいの地でいちばん遅くなるのは何日でしょうか?

2018年日没最早マップ
今日は沖ノ鳥島に「日没最早日」が訪れる日。国内では一番早い場所です。最遅日は約二週間かけてゆっくり北上し、12月10日に北海道まで到達します。地図に載っている日以降は夏に向かって日の入りが少しずつ遅くなっていくのですが、「昼時間の減少」はまだ止まりません。なぜなら「日の出の遅さ」がまだ続いているからです。昼が最も短いのはご存じ「冬至」。そして日出最遅は来年頭の二週間付近です。

数ヶ月前まで暑い、暑いと言っていたのにもう年の瀬が慌ただしくやって来ますね。来年春には元号も代わり、オリンピックやら万博やら怒濤のように過ぎてゆくでしょう。今日のような何でもない日にこそ、災害や事故もなく落ち着いた日々になるよう願いたいと思うのです。

参考:
日出没・暦関連の記事(ブログ内)