2018年の台風27号が発生、新たな台風の卵も2018/11/18


20181118-0000台風27号
つい一週間前にインド洋のトリプルサイクロンを記事に取り上げたばかりですが、太平洋側でもまだ余力があるようです。昨夕17日18時に台風27号「トラジー/TORAJI」が発生したと気象庁から発表がありました。直前の台風26号発生から26日と15時間後、26号消滅からは15日と3時間後になります。

左は発生から6時間経った18日0:00JSTの気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間なので赤外線の白黒画像です。赤点円は台風中心の直径1000km円を示します。27号はベトナム南東海岸線に沿って西進しているようで、日本への影響はありません。でも現地はようやく雨季を抜けつつある時期に台風がやって来たわけで、なかなか大変な状況ではないでしょうか。今年も度重なる豪雨、地すべり、鉄砲水などの土砂災害ニュースが流れていましたね。

あらためて左画像を見ると、フィリピンを挟む東西に雲の塊があります。東側は14日21時に、また西側は17日3時に低気圧から熱帯低気圧へグレードアップしたもので、このうち西側のものが台風27号となったのです。東側の熱帯低気圧も盛衰をくり返しつつ全体的に発達してきたので、警戒が必要そうですね。この画像時点ではパラオ直上にあります。

(5:00追記)フィリピン東の熱帯低気圧も「24時間内外に台風になるかも知れない」と気象庁から発表がありました。

今日の太陽と木星2018/11/18

20181118太陽
明日にかけてお天気が下り坂。昨晩から今日午前にかけて少し晴れ間があった程度で、だいたいは雲が多い空でした。

20181118太陽リム
左は11:30過ぎの太陽。ようやく見つけた雲間から薄雲越しの撮影です。活動領域12726の存在は分からなかった(もう消えてしまったかも知れない)ですが、12727は昨日より目立っていました。黒点も分かりますね。

20181117-2354UT-SOHO_LASCO_C3
太陽観測衛星SOHOのLASCO-C3カメラに明るい星が写り込んでいました。これは木星です。木星は来週26日に合を迎えるため、現在太陽方向に見えているのでした。合の日プラスマイナス1週間ほど見えそうです。衛星は…さすがに解像しないかな?なお木星左側の縦に並ぶ明るい星2つは、上がさそり座β星、下がδ星。アンタレスの西にある縦並び三連星のふたつです。どちらも二重星として有名ですね。