9月21日18時半過ぎ、茨城県の櫻井幸夫さんがへびつかい座に11.1等の突発天体を発見したとのこと。おぉ、地元で長年活躍されている方の嬉しいニュース。早速撮影したいところでしたが、昨日は天気が悪化する予報。雨の心配もありました。でも夕空は意外にも晴れています。

崩れる前に撮れるかも知れないと急遽明るいうちから準備開始。ただ、天気以外にも不安いっぱい。というのも、かなり低い位置だったため隣家などのごくわずかな隙間からしか見えません。もちろん光害や低空モヤの影響をもろにかぶります。おまけに一向にやまない4m/sを越える強風…。

取り回しの良い小さめの機材にした上で一か八かの撮影にのぞんだところ、天文薄暮終了前の15分も露出しないうちに雲に飲まれてしまいました。でもがんばった甲斐あって、薄雲越しの悪像ながらも何とか写ってくれました。

目標天体はわずか一日の間に暗くなってしまったらしく、該当位置には14等前後の星しかありませんでした。もともとここにあった星が何らかの理由で一時的に増光したかのような現象だったようです。とにかく間に合ってよかった…。