夏の夜の重星観察(2021年8月5日編)2021/09/02

20210805_αPsc

αPsc
一ヶ月近く遅れましたが、8月5日に撮影した重星の画像処理がようやく仕上がりました。撮影時刻順に掲載します。

当夜は二晩前の撮影時より少し気温が低く、夜半からは無風の快晴でした。湿度が低かったのでシーイングが悪いかなと望遠鏡を重星に向けたら、やはりゆらゆら状態。でも貴重な晴れ間ですからできる限り撮影しました。

前回撮り残したみずがめ座やうお座など、天頂から南寄りの空を中心に17個の重星を巡りました。そのうち分離できた14個を掲載します。印象に残ったのはαPsc(左画像)。リボンで結ばれたうお座の、リボンの曲り目の星「アルレシャ」です。一般の荒い星図では“ひとつの星”として3.8等の合成等級が表示されるかも知れません。実際は4.1等と5.2等が1.85″間隔でほぼ東西に並んだ二重星です。

南に低くなるとさすがに大気差の影響がひどく、シーイングの悪さも相まって分離しづらくなりました。最近は架台の調子もすこぶる悪いため、どうにもガイドが安定しません。γCetは光度差が2.6等あるのでちょっと見づらいけれど右やや上に暗く見えてます。95 Cetは離角1.2″あるのにこの日のシーイングでは限界近い状態。主星右側にへばりついて写っていますよ。

写らなかったのはσAqr(3.7″)、101Aqr(1.0″)、29Ari(1.4″)。狭かったり等級差が大きいものならともかく、σAqrは余裕で写りそうなのにダメでした。間違った星を見ていた…という可能性は限りなく低いですが、原因が分かりません。WDSデータのepochが1991年で軌道も分からないようなので、接近して見えなくなってるのかも…。そんな想像を膨らませつつ、機会があれば再度確認観察したいと思います。

(※掲載画像は全て画像上が天の北方向、縮尺は統一[800px四方=約200″四方相当]してあります。 伴星がかなり暗めに写るよう星ごとにゲインを変更していますから、画像同士で光度比較はできません。)

  • 20210805_94Aqr

    94 Aqr
  • 20210805_12Aqr

    12 Aqr
  • 20210805_41Aqr

    41 Aqr


  • 20210805_35Psc

    35 Psc
  • 20210805_55Psc

    55 Psc
  • 20210805_65Psc

    65 Psc


  • 20210805_107Aqr

    107 Aqr
  • 20210805_66Cet

    66 Cet
  • 20210805_42Cet

    42 Cet


  • 20210805_πAri

    πAri
  • 20210805_εAri

    εAri
  • 20210805_γCet

    γCet
  • 20210805_95Cet

    95 Cet