昼間に月と金星を見つける2021/09/10

20210910月と金星の接近
本日夕方は三日月と金星が接近し、風景に華を添える日。離角は3.4°ほどなので、肉眼はもちろん、小型双眼鏡でも一緒に見えるでしょう。しかしながら「誰でも見えるものを誰でもできる方法で見ること」に少し飽きてしまったら、次のようにちょっと違った観察をしてみることをお勧めします。

言うまでもなくこの状態は日中もある程度キープされています。つまり、昼間の三日月が発見できるなら、近くに金星を見つけられるのです。しかも金星は10月30日頃太陽から最も遠くなる東方最大離角。今日時点でも太陽から40°以上離れているため、見つけやすいのです。

ということで、アーカイブ「昼間に月と金星が近い日」にも緑文字で載っていますが、本日昼間は前期から約1年ぶりの「昼間の金星観察」最適日でした。正午ごろ高くなってきた三日月が隣家の屋根の上に見えているのを発見。ただモヤモヤした雲が空を覆っているせいか、白っぽい青空だったので肉眼では見えず。ひとまずカメラに収めたのが左上画像です。中央を挟んで月と金星が見えますね。

その後少し透明度が上がったので何回か探すうちに肉眼で金星を捉えることができました。一度見つけてしまえば見やすいですね。最接近は15時過ぎ。日没前に探す時間が持てる方はぜひ挑戦してみてください。なお、11月8日には昼間(午後)の三日月が金星を隠す掩蔽現象を見ることができます。(※九州から南西諸島にかけては掩蔽になりませんが、離角10′角未満の超接近になります。)めったに無い惑星掩蔽ですからお楽しみに。

さて、夕方まで天気が持って日没後の両天体は見えるでしょうか?

参考:
宵空を飾る二日月と金星(2021/06/13)


今日の太陽2021/09/10

20210910太陽
菊の節句「重陽」だった昨日は終日雨まじりの天気。夜中にようやく止み、今朝からは少しずつ青空が広がりました。ここ数日20度ちょっとの気温続きでしたが、今日は10時前に25度を突破。少し動くと汗が出ます。鳴りを潜めていたセミたちがまた鳴き出しました。

20210910太陽リム
左は13:20ごろの太陽。北半球の活動領域は右上リム近くの12864、12865、南半球は12863、12868、12866に続き、12869と12870まで続いてます。場所は多いのですが、とびきり大きい黒点はなかなか現れませんね。プロミネンスは左やや上リムのものが目立ちました。

久しぶりの集計ですが、15時時点の夏日地点数は802、真夏日地点数は241、猛暑日地点数は0でした。涼しくなってきたものの、まだ真夏日地点は200を超えてるんですね。奄美や沖縄にはまだ熱中症警戒アラートが出ていますよ。