写っていたアトラス彗星2021/09/08

20210907_アトラス彗星(P/2021Q5)
増光の噂があったアトラス彗星(P/2021Q5)を9月7日明け方に撮影したのですが、最初の仕上がり画像では写っていませんでした。原因が分からず意気消沈…。

一日経ったところで、星仲間の(の)さんが撮影した像を頼りに再度画像処理。どうもメトカーフコンポジットで線状になってる恒星に隠れてしまった公算が大きいため、何枚かブロック分けしつつコンポジットを試したら、最初から4、5コマ目の恒星位置と彗星予報位置が完全に重複。最終的にちゃんと彗星が見えるように処理したのが左画像です。

20210907_アトラス彗星(P/2021Q5)
彗星はとても暗く、11等台との報告には全く届いていません。ただ、これは「ほぼ核光度」を見ている状態です。よくよく見ると周囲にごく淡いコマが認められます(右画像/中央付近を白黒反転高コントラスト化)。街中の撮影ですからはっきりしませんが、もし抜群の撮影地で撮ったなら大きく広がってる可能性はあるでしょう。そうすると全光度は結構明るくなりますね。今後に期待…でしょうか。(まぁ、予報では暗くなってしまうんですけどね。)