だんだん丸くなってきた2022/11/06

20221105_14426月
昨夕から今朝にかけての天気予報は曇りでしたが、思いの外晴れてくれました。時折横切る雲さえ気にしなければ、コンディションは上々。あまり時間が割けませんでしたが、月、火星、シリウスを観察しました。

左の月面は5日21時過ぎの撮影で、太陽黄経差は約144.26°、撮影高度は53.47°、月齢は11.05。木星と並んで輝いていました。皆既月食を三日後に控え、じりじりと丸みを帯びてきましたね。虹の入り江はすっかり夜が明け、明暗境界にアリスタルコスが見えます。右上側が中央に寄っている秤動が限界に近く、フンボルト海やスミス海などがとても良く見えています。

シーイングが比較的良いと感じたのですが、画像を仕上げると意外にもシャープネスが足りません。機材の原因という線は薄いので、自分の観察力が落ちていたのでしょう。

夜半過ぎに高くなった火星も見てみました(下A画像)。ちょうど欠け際に大シルチスやヘラスが見えます。砂嵐の影響はほぼ解消されているようです。火星もずいぶん丸くなりましたね。撮影設定のどこかが狂っていたらしく、ホワイトバランスがうまくとれていません。

この晩秋に最遠となるシリウスBも捕らえました(下B画像)。個人的な計算(→2022年9月26日記事参照)では11月25日が最遠日となっています。グラフにすると下C図のようになります。最遠まであと20日ほどですね。もっとも前後一ヶ月ほどは誤差の範囲ですけれど。今秋にもう何度も観てきましたが、シャープに見えたことは一度もありません。安定したシーイングで観察したいものです。

  • 20221106火星

    A.火星
  • 20221106シリウス

    B.シリウス
  • シリウスAとBの離角

    C.シリウスAとBの離角


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