またまた三重の中村祐二さんが突発天体発見2022/10/28

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三重県の中村祐二さんによる新天体発見快進撃が続きます。26日19時前、ペガスス座に14.1等の明るい突発天体を発見したそうです。

この時期ペガスス座は宵の東天高くに見えますが、いつも観察している駐車場からだと数時間後には西側の背の高い住宅に隠れてしまいます。それを避けるにはできるだけ駐車場の東側へ行けばいいのですが、今度は「近隣住人がもっともバタバタ活動する宵の時間」のため望遠鏡を出しっぱなしにする訳にいかず、やはり撮影不可…。天気以外の様々な制約のなかで天体観察を続けることはなかなかに難しいのです。

閑話休題、昨夕から夜半前まで、当地・茨城県南部は雲の多い空でした。中村さんの天体を撮るのは早々に諦め、仮眠することに。夜半前頃に起きてみると、薄雲が残りつつもだいぶ回復していました。まだ突発天体位置は隠れていなかったため急いで望遠鏡を組み上げます。前夜より透明度が落ちてかぶり気味だったけれど、何とか撮影できました(左上画像)。明るいのでモニター画面ですぐ分かりました。

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その後雲が湧いたりしたけれど、明け方にかけて透明度が上がり、暴れていたシーイングも落ち着いてきました。木星は西に低くなってしまったので、火星だけ観察。揺らぎが少なかったので、今回は普段面倒でほとんど使わないウェーブレット処理を施し、コントラストを上げ気味に仕上げてみました。思い込みでしょうけど「近づいた感」が増してワクワクしますね。

右は28日2:30ごろの様子。一晩前とほぼ一緒の面が見えています。違うところは北極の雲の様子くらいでしょうか。同じ時間帯ならあと10日もすれば子午線湾が正面になります。そこまでの模様が個人的に一番好きなエリアです。

今日の太陽2022/10/28

20221028太陽
今日は明け方前から雲が多くなり、昼を過ぎても改善されません。暖かくて過ごしやすいのですが、日差しに乏しい…。14時頃から急速に回復、太陽が低くなってきたけれど観察を決行しました。

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左は15:20頃の撮影。活動領域13131の黒点が目立つ他は小さな群ばかりですね。プロミネンスも目立つものはなくなりました。しばらくは後続も無いようです。今周期の黒点ピークは数年後でしょうけれど、多少の波はありますから仕方ありません。