うす雲越しに見えた準水平月2022/10/23

20221023_32770月
昨夕から今朝にかけて雲が多く、明け方にかけては局所的な霧も発生したようです。ただ、雲間から時折星が見える時間もあったので、夜明けの水平月に期待して望遠鏡を組み立てておきました。その甲斐あって、4:40ごろから5:10ごろまで観察することができました。

左画像は5時過ぎの撮影で、太陽黄経差は約327.70°、撮影高度は約20.35°、月齢26.92、画像水平方向を実際の水平に合わせてあります。薄明が始まっており、度々雲や霧やモヤに邪魔されながら何枚か撮影したうち一番状態のよいものです。このときの弦傾斜は-7.62°。完全な水平ではなくとも横倒しになった月はなかなか見る機会がありませんから、何度も繰り返し眺めてしまいました。

一昨日の撮影で明るく見えていた巨大クレーター・バイイも、半分近く影になってしまいましたね。縁ギリギリですが、アインシュタイン・クレーターも写っています。また、横倒しながら月面A地形やミヤモリ谷もはっきり確認できます。下弦を過ぎた位相で逆から照らされた状態は滅多に見えないので貴重ですね。

晴れれば明日24日にもうワンチャンス。明後日25日も日の出より月の出のほうが早いけれど、離角が6.5°程度しかありませんから無理でしょう。来月明け方の細い月はもうだいぶ傾斜が出てきますから、今年の水平月は明日で終了です。お天気に恵まれたらぜひご覧くださいね。

今日の太陽2022/10/23

20221023太陽
二十四節気の「霜降」を迎えました。夜明け前の気温は12度台で霜にはなりませんでしたが、湿気が多くて付近がびしょびしょ。ちょっと寒気が入るだけで霜になりそうです。朝から薄雲が広がったり消えたりしていますが、今夜はひと雨ありそうな予報です。

20221023太陽リム
左は9:30過ぎの太陽。少し透明度が落ちていました。南半球の活動領域13126は東へ進み、代わって13127が中央子午線に到達しました。右下リムに比較的大きなプロミネンスが目立つほか、右上リムの高緯度にもプロミネンスが見えます。新たな領域の追加はしばらくなさそう。