明後日12日は月面LOVEデー(ただし昼間)2019/02/10

2019年2月12日当日の観察記事も併せてごらんください。

20180720月面LOVE
明後日2月12日は月面Xデーですが、月の出時点で既にX地形に日が当たっているため、夕方にはX地形周囲にも日が当たり始めています。2月5日の記事に18:00のシミュレーション図を載せていますので参考にしてください。

ところで、月面Xデー近辺には「月面LOVE」も見える場合があると、2018年11月7日記事で紹介しました。同じ画像を左に再掲載しましたが、今回「L・O・V・E」に見える各地形に太陽光が当たる時刻を計算したところ、とても条件が良さそうなので告知しておきます。

「L・O・V・E」各地形は一ヶ所に固まっているわけではないため、出現完了時刻(概ね全体に光が当たり、字の形が認識できる最早時刻)はバラバラです。また、各地形に対しどんな条件なら出現完了と言えるか、まだ事例が足りません。前出記事のあと三ヶ月かけて上弦前後の月写真をしらみつぶしに調べ、おおよそ条件を絞り込んだので、今回はその条件で右下表を計算しました。

月面LOVEの「条件が良い」というのは、『文字全てに日が当たる時間幅が短い』かつ『全て出そろったとき月が空高く見えている』ということです。O地形は他の地形よりやや東に位置するため、どう計算しても早くから日が当たってしまいます。O地形以外の三文字「L・V・E」は順序も時刻もかなりばらつきます。早いケースだと1時間以内に収まりますが、遅いと優に7時間を越えてしまうのです。出そろうまでに時間がかかると、月が没したり、最後の文字が見えるころ最初の文字が明るすぎたり…という可能性が高くなりますね。

【月面LOVE出現予定時刻】
計算対象:2019年2月12日
出現完了時刻地形名
1:51O地形
11:44E地形
12:04V地形
12:36L地形

  • この表は2018年11月7日記事と異なる基準で算出しています。(より正確な時刻になるよう改良をしています。)
  • 時刻はあくまで目安です。
右表の通り、今回はE→V→Lの順に僅か52分ほどで出そろいます。しかも(昼間ではありますが)全て出そろったころには東空の月が次第に高くなってくる時間。雲さえ無ければ地形の確認ができるでしょう。ただしこの時刻は私が勝手に定めた条件なので、「もう少し早くから見えていたよ」とか「まだ断片的だったよ」ということも考えられます。観察を計画するなら余裕を持ってトライしてください。

なお何時まで見え続けるかは考慮していません。冒頭で述べた月面Xと同様、夜になる頃は太陽光が地形周囲におよんで、字がたどれなくなる可能性もあります。特にE地形とL地形はシビアですよ。晴れたらぜひみなさんご自身の目で確かめてくださいね。

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