近日点通過を迎える岩本彗星2019/02/07

20190207岩本彗星(C/2018Y1)
夜中から明け方前にかけて観察できる岩本彗星(C/2018Y1)が、本日7日に近日点(太陽にもっとも近い地点)を通過しました。理屈上は光度のピークを迎えるわけですが、来週にかけて地球との距離を縮めるため、もう少しだけ明るくなる予定です(右下図参照/光度式は星仲間の吉田氏のサイトの値を使用)。

今朝のニュースになりましたが、関東地方は千葉県や茨城県の一部を中心に濃霧となりました。昨日の雨がそのまま結露した感じです。当地・茨城県南部も猛烈な湿気でしたが、運良く霧の影響は少ないまま彗星を撮影することができました(左画像)。ただ、撮影を終える頃には機材が全てビショビショ…。レンズが曇らなかっただけでも幸いでした。

岩本彗星(C/2018Y1)の光度変化
岩本彗星は以前よりも更に移動が速くなり、左画像も恒星の間隔が開いてしまってます。彗星を点像にするためには露出をもっと短くしなければならず、コマ数が増えるという悪循環…

地球最接近を迎える向こう一週間は見かけの速度もピークを迎え、更に観察時間帯によっては月明かりの影響も出てくるため、撮影条件を熟考しなければなりませんね。兎にも角にも、今が旬です。

参考:
岩本彗星(C/2018Y1)に関係する記事(ブログ内)