PM2.5の濃度が急上昇2019/02/28


  • 20190226地球観測衛星Aqua

    2019年2月26日
    (地球観測衛星Aqua)
  • 20190227地球観測衛星Aqua

    2019年2月27日
    (地球観測衛星Aqua)
  • 20190228地球観測衛星Terra

    2019年2月28日
    (地球観測衛星Terra)


本州が広く雲に覆われている2月最後の日本ですが、雲間がある北海道や東北北部を中心にPM2.5の濃度が非常に高くなっています。環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」によると、本日9:00の観測では北海道・篠路で78μg/m3、同・川南で76μg/m3、同・糸井で71μg/m3などとなっていたようです。ちなみに国の環境基準は一日平均35μg/m3ですから、基準の二倍以上に達していたわけですね。

主な原因と考えられそうなのは、この時期に多発する中国北東地区の森林火災。冬場は特に多くなりますが、ここ数日の気象衛星赤外画像を見ると26日頃から一気に強まっており、極めて広範囲に火災が発生しているようでした。(現在も続いてます。)上画像はNASA-WorldViewサイトからの引用で、26日から今日までの地球観測衛星画像。画像の色彩を少し強調してありますが、雲の色とは違うベージュ色の煙があちこちから立ち上り、海を越えて日本まで到達してます。一昨年の11月や去年4月に森林火災が原因とみられる煙霧が北海道広域で確認されたことも、まだ記憶に新しいでしょう。

20190227-24h-fire-map
念のため、NASA FIRMS(FIRE INFORMATION FOR RESOURCE MANAGEMENT SYSTEM)で過去24時間の火災状況を見てみると右図の通りでした。この火災はすぐ収まりそうにありません。気圧配置によっては北海道に限らず影響がありますから、しばらくは屋外のPM2.5濃度に注意しなくてはならないようです。

北海道地区のPM2.5濃度変化
【3月4日追記】
数日経ったのでどのように変化したか「そらまめ君」の公開データを使いグラフ化しました。対象は2月28日9:00時点で60μg/m3を越えていた道内の8ポイント。期間は2月24日3時から3月3日24時までの8日間です。集計時間の都合で3時間おきのデータとしましたが、傾向は分かると思います。

28日にピークかと思いきや、翌日には国の基準の4倍から6倍に達したというところが多数出ました。いわゆるAQI(空気質指数:Air Quality Index)では「極めて健康に良くない」レベルに相当します。(→wiki「空気質指数」)。ゆゆしき事態です。これは北海道だけの統計ですが、地形や気候の差による多少の違いがあるにせよ、日本全国どこでも起こりうること。

様々な疾患の原因物質とされるものに対して野放しであることも問題ですが、大々的なニュースにならないと誰も関心を示さない・数日経ったらそのニュースも忘れ去られて経過を調査しない・調査したくても公共の測定データが活用しにくい状態である…等の点も大問題と思う次第。のど元過ぎれば何とやら、一時的な痛み程度では市民の意識は変化しないのでしょうね。

参考:
北海道のPM2.5濃度が上がったのですが…(2017/11/03)