辛うじて見えた2017年旧暦七夕の星々2017/08/29

2017年・旧暦七夕の空
昼間は晴れ間があった空も、夕方にはほぼベタ曇り。時期の遅い2017年の旧暦七夕に星空をひと目でも、との目論見は外れてしまいました。

それでも夜に時々空を仰いでいると、夜半前頃から幾らかの星が雲越しにたどれるようになりました。夜になれば空気のほてりも冷め、半袖シャツで少し涼しさを感じる様になっています。秋の虫が鳴き、例年と趣の違う七夕。

西空にしつこく残っていた雲が途切れ、七夕の星々が姿を見せたのは29日になってからでした。日付が変わってしまったけれど、ひと晩の内は七夕に入るから良いですね。

2017年・旧暦七夕の空
左はベランダから見えた1時過ぎの西空。どこに何が写っているかは右下のマーカー付きをどうぞ。

雲がどんどんやってきて、構図決めもままならない撮影でしたが、無事カメラに収まりました。画像では結構分かる星々も、実際の空では1等星の位置がやっと分かる程度の霞んだ状態でした。

それにしても、涼しい七夕は良いものですね。来年2018年は8月17日です。どんな空になるでしょうか。

再び活発化する恐れのあるHarvey2017/08/29


20170829-0600jst衛星画像
26日12:00JST頃にテキサスへ上陸したハリケーンHarveyは、その後急速に衰えつつも各地に大きな被害をもたらしました。そのまま消えてしまうかに思われたのですが、なんと今日で三日も留まり、しかもいったんメキシコ湾へ出たあと勢力を増して再上陸する恐れも出てきました。

左は今朝6:00JST(=16:00CDT)の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。まだ渦の形がしっかりしており、中心の最大風速が熱帯低気圧レベルということ以外はハリケーン時期と何ら変わりません。Harveyの東側は海側からの湿った南風が発達した雨雲を形成して、未だに大雨が続いている状態。渦中心のすぐ右上に大きな雲の固まりが見えますが、この真下には宇宙の街として名高いヒューストンがあります。

右下はNATIONAL HURRICANE CENTERなどの情報を元に、発生から本日29日9:00JSTまでのHarveyの経路と中心付近の最大風速をまとめた地図。風速はノット(KT)、時刻は0:00Z=0:00UTC=9:00JST=19:00CDTです。

2017・ハリケーンHarvey経路
今日までの三日間は移動範囲がおおよそ半径100km以内に留まっており、例えるなら「四国上空に三日間も居座っている」ようなものですね。今年の日本でも台風5号が三日間も奄美地方に居座って大変な雨量でしたが、同じような状況。しかも四方が海に囲まれた島と違い、平野の都市部に降る雨は排水ルートや排水量の限界がありますから、海へ出られない分が陸に溜まってしまうでしょう。

移動の遅さや再上陸如何によっては尚も被害が拡大する恐れがあります。嵐が去った後も「長期に渡って生活がままならない状態」が続くことも考えられるでしょう。

今日の太陽2017/08/29

20170829太陽
朝から気温が上がり、日中はだいぶ蒸しました。風が強く、午前中から6m/s前後の風速でした。

20170829太陽リム
左は14時少し前の太陽。活動領域12672が明るくなっています。また左リムにも明るいところがありますね。新たな活動領域でしょうか。プロミネンスは左下のものが見事でした。

今日は月面Xデーでした2017/08/29

20170829月面X
日没前の空に上弦が明るさを増してくる頃、空全体に巻雲がかかっていました。今夕は月面Xデー。日暮れ時に見え始まるという絶好のタイミングですが、はてさて見ることができるでしょうか。

元々風が強い一日ですし、夕方まで出かけていたので、連続撮影は予定しませんでした。雲間からひとコマでもいい、記念写真を撮る事ができれば良しという考えで臨みました。背景が十分暗くなった19時頃から待機し、雲が薄くなる時間を狙って撮ったのが左画像です。撮影時の太陽黄経差90.97°、高度約32°、月齢7.66、月面X地形における太陽高度は約-0.33°です。

薄雲が完全には取れず、肉眼でぼんやりした光環が見えるほどでした。そのぶん光量は少なく、また低空だったこともあり大気の揺らぎは結構大きいものでした。それでもまぁ、月面Xや月面V、主要な海やクレーターはたどれますね。前回7月1日の月面Xデーに続き、2回連続で観察できて良かった良かった。なおこの二回を比べると、月の膨らみ加減が違うことがよく分かりますよ。

明日の月は土星に3.5°まで接近します。晴れたらお見逃しなく。