昨夜から今朝にかけて久々の星空2017/08/25

20170824月と木星
昨夕から久しぶりに快晴となった空。夕方でも蒸し暑いままだけど、見た目は秋を思わせる風合いでした。日が暮れて少し経つと皆既日食から二日経った月が低空に輝き出しました。

左は19時頃撮影した西空。月より少し高い位置に木星がいました。月との離角は約16°。どこに何が写っているかは右下のマーカー入り画像を参照してください。

20170824月と木星
24時間後の25日の夕方には4°まで距離を縮め、晴れればスピカも加わって素晴らしい眺めでしょう。

木星が合(10月27日)を迎えるまでに起こる月との接近はあと2回。でも10月の接近は太陽に近すぎて無理。ですから次回9月22日の月齢2.17の月との接近がラストです。ただしとても低空なので、見えるかどうかは立地条件とお天気次第でしょう。

ちなみに木星はスピカに近づく方向(東)に動いており、9月12日に最接近します。春先にも接近したので今年2回目ですね。おとめ座のスピカと木星が並んで輝くのは去年の晩秋以降度々見ることができましたが、それもこれが最後。このまま木星は11月中旬に隣のてんびん座へ入り、次に1等星と並ぶのは2019年始のアンタレスということになるでしょう。スピカとの再会は約12年後の2028年初冬です。

晴れが持ちそうだったので夜中に起き出し観測準備をしていたら0時を回った頃からすっかり曇ってしまいました。残念…。薄明開始頃までちょくちょく確認したのですがなかなか雲が切れません。ようやく3時過ぎに少しだけ薄くなったので、せっかくだから新彗星をひとつだけ撮影しました。雲を避けつつ10分しか露出できませんでしたが…。

20170825 C/2017O1
右画像の新彗星はC/2017O1(ASASSN彗星)と言い、薄雲越しながらもう緑色のコマがよく分かります。新とは言っても発見から既に1ヶ月以上経っていますね。当地は久しく天気がぱっとせず、なかなか撮らせてもらえませんでした。ようやく本日ご対面です。

現在10等程度で明け方の南東高く見え、とても観察しやすいです。明るい彗星の話題が少ない今年後半では正に期待の星。10月頃に7等台程度まで明るくなるかも知れないと言われています。問題は…やはりお天気でしょうか。

台風14号発生、日本でも前線による大雨被害2017/08/25


20170825台風14号
昨日「台風になるかも知れない熱帯低気圧」がフィリピン東に発生しましたが、本日3:00に台風14号「パカー/PAKHAR」になりました。直前の台風13号発生から4日と12時間後、13号消滅からわずか12時間しか経っていません。7月頭から今日までに3号から14号まで12個も発生しており、平均4、5日に1個のペースです。

左画像は本日9:00の気象衛星画像(画像元:NICTサイエンスクラウド/経緯線などは筆者)。赤点円は熱帯低気圧中心の直径1000km円です。台風13号より少し南寄りのコースを西進しています。フィリピンには明日までに上陸しそうですから、お近くのみなさん十分ご注意ください。

台風とは関係ないけれど、日本各地でも大雨の被害が出ています。昨日24日午前から北海道・東北地方に降り続いた雨はゆっくり南下しながらもなかなか止まず、日付が今日になっても東北地方は土砂降りでした。朝になってようやく東北南部や北陸まで南下しました。左上画像にも細長い前線の雲が写っていますね。土砂災害で亡くなった方も出ているようです。いったいどれだけ降ったら気が済むのでしょう。

下に気象庁サイトからの引用で、24日14時、25日1時、4時、8時の降水ナウキャストを引用しました。雨が強まっている状況のところをピックアップしましたが、先月下旬に発生した秋田豪雨の被災地とモロかぶりです。どうか被害が拡大しませんように。

  • 20170824-1400降雨

    24日 14:00
  • 20170825-0100降雨

    25日 1:00
  • 20170825-0400降雨

    25日 4:00
  • 20170825-0800降雨

    25日 8:00

今日の太陽2017/08/25

20170825太陽
今日も朝から蒸し暑い一日でした。明け方一時的に雲が薄くなる時間があったものの、日中はほぼ曇りでした。東北や北陸で大雨でしたが、その前線は当地・茨城の一部にも雨を降らせました。

14:15頃に雲の多い空で太陽撮影を試みましたが、数秒ごとに雲に覆われるような激しい流れに阻まれ、取得フレーム数はいつもの半分。左画像は雲影も気にせずスタックしたので、光量に斑があります。またリムは写せなかったのでカットしました。

昨日のCクラスフレアの影響かX線レベルが少し高めのようですが、活動領域12671、12672とも落ち着いて見えます。後続の活動領域は見えません。天候不順はまだしばらく続くようです。

雲間で月と木星が接近2017/08/25

20170825月と木星
夕方までにベタ曇となった空でしたが、19時を過ぎた頃に再度確認すると雲間から月が顔をのぞかせていました。こりゃ、待っていれば木星とツーショットが狙えるかも…そう思いながらタイミングを待つこと5分。なんとか二人の接近を見届けることができました。だいぶ低くかったので電線が画面に入ってしまったのが惜しい…。

今夜の月齢は3.7。木星との角距離は昨日よりもぐっと近くて約4°。明日は倍以上に遠ざかります。なかなか安定して晴れず、天体観察もお手上げですが、今夕は幸運でした。