大西さん搭乗のISSが通過しました ― 2016/07/10
昨夕から曇っていた空は夜半過ぎに快晴となり、しかも晩秋のような透き通った星空となりました。ワクワクするような空でしたが夜半に晴れてもあっと言う間に朝が来てしまいます。この時期できることは限られますね。
さて、七夕の7日にロケットで打ち上げられた大西卓哉宇宙飛行士。昨日9日から搭乗している国際宇宙ステーションが、今朝当地茨城上空を通過しました。立て続けに2度見えるチャンスがあったのですが、1度目の2時頃はかなり低空で暗かったため断念。好条件である2度目の3時半に仰ぎました。
なるべく街灯の少ない見晴らしの良い場所へ歩いて行きました。好条件と言っても高度や光度の話だけで、すっかり薄明が始まっている時間でした。しかしそんな心配も何のその、星々が消えゆく空にビックリするほど明るいISSが西から現れました。カメラの不調できれいな連続写真が撮れませんでしたが、左上画像の中に写っている線状の軌跡がそうです。(実際は瞬かない光の点が音もなく通過してゆきます。)辛うじて写っている星々の位置などは右下の文字入り画像をご覧ください。 明け方にはもうぎょしゃ座のカペラやおうし座のアルデバラン、すばるなども結構高く昇っています。間もなくオリオンも顔を出す季節。
1.5時間で地球を1周してしまう空の上では、地上の緩やかな星の巡りなど比較にならないほど慌ただしいでしょう。見たいような、見たくないような…。大西さんはこれから4ヶ月滞在するとのことです。ぜひみなさんも眺めてくださいね。茨城では明日天頂を通過するベストコースです。しばらく明け方しか見えませんが、7月下旬には全国的に朝夕どちらも見える(ひと晩で3、4回!)という珍しいチャンスもありますよ。
さて、七夕の7日にロケットで打ち上げられた大西卓哉宇宙飛行士。昨日9日から搭乗している国際宇宙ステーションが、今朝当地茨城上空を通過しました。立て続けに2度見えるチャンスがあったのですが、1度目の2時頃はかなり低空で暗かったため断念。好条件である2度目の3時半に仰ぎました。
なるべく街灯の少ない見晴らしの良い場所へ歩いて行きました。好条件と言っても高度や光度の話だけで、すっかり薄明が始まっている時間でした。しかしそんな心配も何のその、星々が消えゆく空にビックリするほど明るいISSが西から現れました。カメラの不調できれいな連続写真が撮れませんでしたが、左上画像の中に写っている線状の軌跡がそうです。(実際は瞬かない光の点が音もなく通過してゆきます。)辛うじて写っている星々の位置などは右下の文字入り画像をご覧ください。 明け方にはもうぎょしゃ座のカペラやおうし座のアルデバラン、すばるなども結構高く昇っています。間もなくオリオンも顔を出す季節。
1.5時間で地球を1周してしまう空の上では、地上の緩やかな星の巡りなど比較にならないほど慌ただしいでしょう。見たいような、見たくないような…。大西さんはこれから4ヶ月滞在するとのことです。ぜひみなさんも眺めてくださいね。茨城では明日天頂を通過するベストコースです。しばらく明け方しか見えませんが、7月下旬には全国的に朝夕どちらも見える(ひと晩で3、4回!)という珍しいチャンスもありますよ。
環水平アークが現れました ― 2016/07/10
朝まで雲ひとつない天気でしたが、日が昇ると雲が湧きました。昼前は気付きませんでしたが、環水平アークが見えていたようです。自分が気付いたのは12:30頃でした。
左画像は観察し始めた頃のようす。手前の低い雲が時々通過して邪魔されましたが、奥に見える高い絹雲に映っているようです。結構はっきり見えました。右下画像は南の空全体。中央付近、左右に伸びた環水平アークが見えますね。また画像上辺近くに内暈も写っていますよ。
ユーティリティ:太陽高度とアークの時刻表を見ると、本日当地での環水平アークは10:30前後と13:00過ぎ前後にピークがあるようでした。 この撮影時はピーク前で、その後雲が薄くなってほとんど消えてしまいました。それでもしつこく見ていますと、13時過ぎた頃から再び見えてきました(下の画像3枚)。
この時点は「まるで青空に色が付いたような」見え方でした。これは、一見して雲が無いように見えるところに淡く広がった雲があり、大量の氷粒が存在するわけです。こういったシチュエーションではとてもコントラストが高く鮮やかに見えることが多く、実際今日も下右画像のように部分的に濃く見える時間がありました。
いっぽう、上空の内暈も見え方が変化しました。下左画像は13時過ぎの様子で、これも青空が着色されたような見え方です。色が美しく、ハロの幅も狭い感じ。その後雲行きが変わって14時頃撮影したのが下右画像。これは“いつもの”内暈ですね。幅も太くなりました。同じ内暈なのですが、空のコンディションによって様相が変化し、とても楽しいです。
左画像は観察し始めた頃のようす。手前の低い雲が時々通過して邪魔されましたが、奥に見える高い絹雲に映っているようです。結構はっきり見えました。右下画像は南の空全体。中央付近、左右に伸びた環水平アークが見えますね。また画像上辺近くに内暈も写っていますよ。
ユーティリティ:太陽高度とアークの時刻表を見ると、本日当地での環水平アークは10:30前後と13:00過ぎ前後にピークがあるようでした。 この撮影時はピーク前で、その後雲が薄くなってほとんど消えてしまいました。それでもしつこく見ていますと、13時過ぎた頃から再び見えてきました(下の画像3枚)。
この時点は「まるで青空に色が付いたような」見え方でした。これは、一見して雲が無いように見えるところに淡く広がった雲があり、大量の氷粒が存在するわけです。こういったシチュエーションではとてもコントラストが高く鮮やかに見えることが多く、実際今日も下右画像のように部分的に濃く見える時間がありました。
いっぽう、上空の内暈も見え方が変化しました。下左画像は13時過ぎの様子で、これも青空が着色されたような見え方です。色が美しく、ハロの幅も狭い感じ。その後雲行きが変わって14時頃撮影したのが下右画像。これは“いつもの”内暈ですね。幅も太くなりました。同じ内暈なのですが、空のコンディションによって様相が変化し、とても楽しいです。
今日の太陽とお天気の様子 ― 2016/07/10
今日も暑い一日でした。午後は雲が少なめに推移し、日差しがジリジリと照りつけます。まるで梅雨が明けたかのよう。
左は14時過ぎの太陽。少し雲があってコントラストが悪いです。左側に小さな黒点を伴う活動領域が三つも出現しました。上から12563、12564、12562です。また右リムギリギリにも12561が見えています。12564では今日2回もCクラスのフレアが観測されたようです。プロミネンスは右端のもののみでした。
17時現在、30度以上の真夏日を310地点で記録、35度以上の猛暑日を1地点で記録しました(気象庁)。データ的には三日前の7日などピーク時よりは涼しいわけですが、暑いものは暑いですよね。当地・茨城県南各地の日最高気温も30度から33度台でした。 いっぼうで鹿児島県と北海道で降水量の7月記録を更新した地点がありました。関東はごく狭い範囲のみしか降雨が無く、極端すぎます…。
利根川ダム統合管理事務所発表、今日15時現在の利根川上流8ダムの貯水状況は下表の通りです。昨日の雨で微増したようですが、割合としては小数点以下がほんの少し上がった程度です。
左は14時過ぎの太陽。少し雲があってコントラストが悪いです。左側に小さな黒点を伴う活動領域が三つも出現しました。上から12563、12564、12562です。また右リムギリギリにも12561が見えています。12564では今日2回もCクラスのフレアが観測されたようです。プロミネンスは右端のもののみでした。
17時現在、30度以上の真夏日を310地点で記録、35度以上の猛暑日を1地点で記録しました(気象庁)。データ的には三日前の7日などピーク時よりは涼しいわけですが、暑いものは暑いですよね。当地・茨城県南各地の日最高気温も30度から33度台でした。 いっぼうで鹿児島県と北海道で降水量の7月記録を更新した地点がありました。関東はごく狭い範囲のみしか降雨が無く、極端すぎます…。
利根川ダム統合管理事務所発表、今日15時現在の利根川上流8ダムの貯水状況は下表の通りです。昨日の雨で微増したようですが、割合としては小数点以下がほんの少し上がった程度です。
【利根川上流8ダムの貯水状況・2016年7月10日15:00現在】
場所 | 貯水量(万m³) | 貯水率(%) | 0:00からの変化 |
---|---|---|---|
下久保ダム | 4332.5 | 50.97 | 0.37%↓ |
矢木沢ダム | 2853.6 | 24.71 | 0.56%↑ |
奈良俣ダム | 4237 | 58.85 | 0.12%↑ |
草木ダム | 2159.7 | 70.81 | 0.42%↑ |
藤原ダム | 1416.4 | 96.42 | 0.83%↑ |
渡良瀬貯水池 | 1207.3 | 98.96 | 0.34%↓ |
相俣ダム | 680.2 | 64.17 | 1.82%↑ |
薗原ダム | 334.8 | 100.00 | 0.00%→ |
8ダム合計 | 17221.5 | 50.14 (対平年値:55.77%) | 0.29%↑ |
美しい夕空でした ― 2016/07/10
今日は夜明け前から星空を堪能できたり、国際宇宙ステーションを見ることができたり、環水平アークが見えたりと、実に沢山の空模様を楽しむことができました。ブログ記事も沢山書けました。
左は日没前、18:30頃の西空。夕焼けがとても綺麗でした。1時間ほど前からごく淡い幻日が現れて、この画像にも写っているのですが分かりますか?左右とも見えていますよ。
さらに1時間ほど経った西空が右画像です。まだ夕焼けの赤さが雲に残り、とても幻想的でした。 左上に月と木星が並んでいます。昨日は大接近していましたが、たった一日でこんなに離れてしまいます。この画像のもっと左には火星と土星、アンタレスも見えていました。
毎日同じ時間にこの月を見ると日に日に左(東)へずれますが、約1ヶ月後には一周して再びこの空に戻るでしょう。その頃には既に木星が低く、近くには水星と金星も並ぶ予定です。ひとつの視野に「月、火星、水星、木星、金星、土星」が全て見えるという、多天体の接近現象が8月4日頃から12日頃まで起きるのです。(9月頭にもギリギリ見えます。)詳しい条件などは「アーカイブ:多天体の接近現象(2016年)」をご覧くださいね。
左は日没前、18:30頃の西空。夕焼けがとても綺麗でした。1時間ほど前からごく淡い幻日が現れて、この画像にも写っているのですが分かりますか?左右とも見えていますよ。
さらに1時間ほど経った西空が右画像です。まだ夕焼けの赤さが雲に残り、とても幻想的でした。 左上に月と木星が並んでいます。昨日は大接近していましたが、たった一日でこんなに離れてしまいます。この画像のもっと左には火星と土星、アンタレスも見えていました。
毎日同じ時間にこの月を見ると日に日に左(東)へずれますが、約1ヶ月後には一周して再びこの空に戻るでしょう。その頃には既に木星が低く、近くには水星と金星も並ぶ予定です。ひとつの視野に「月、火星、水星、木星、金星、土星」が全て見えるという、多天体の接近現象が8月4日頃から12日頃まで起きるのです。(9月頭にもギリギリ見えます。)詳しい条件などは「アーカイブ:多天体の接近現象(2016年)」をご覧くださいね。