群馬の小嶋さんがてんびん座に突発天体発見2022/02/13

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昨日12日明け方、群馬県の小嶋正さんがてんびん座に12.2等の突発天体を発見したとのこと。天気が持つか微妙でしたが、今日未明に望遠鏡を向けてみました。

我が家からは電線や街灯、隣家が密集する苦手な方向。夜半から南の低空に雲が流れ出して危ぶまれたものの、何とか撮影できました。該当天体は青白い色をしており、矮新星ではないかとのことです。星仲間の(の)さんによると少し減光しているみたい。今朝の時点では小さなモニターで視認できるほどなので、早めの観察をおすすめします。

20220212_13353月
時間は前後しますが、日付が変わる前に月も観察。右画像は12日23:20頃の撮影で、太陽黄経差は約133.53°、撮影高度は約54.52°、月齢は11.36。シーイングは一晩前よりも少し安定していました。虹の入り江、ケプラー、ガッサンディ、シラーあたりがすっかり朝を迎えていますね。

特に目を引いたのは北極側にあるフィロラオス・クレーター。NASA-Moon Trekをご覧いただくと分かるように、周囲の丘陵も含めて非常に複雑な構造です。縁近くでいつも見辛いのですが昨夜は明暗境界に位置し、この複雑な凸凹がはっきり見えていました。何がどうなってるんだ!?と考えてしまうような難解さです。

南が見える秤動に傾きつつあったので、南極側の拡大も撮ってみました(下画像)。一晩前のティコよりも南の地域になります。一部、スタック不良?で輪郭が二重になってますがご容赦ください。秤動量不足でまだ見辛いけれど、スコットとアムンゼンが奥に向かって並んでいるのが確認できます。特定してみてください。(→位置は2019年5月17日記事参照。)4月や5月の上弦過ぎのほうがもっと見やすいかも知れません。

20220212_月面南極側


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