昨夕の二日月2022/02/04

20220203月
昨夕も月を探しました。前夜より高くなっていますので、日没近くにはもう見つけることができました。

右は3日17:50頃の撮影で、太陽黄経差は約28.37°、撮影高度は約15.42°、月齢は2.13、画像上方向が天頂方向です。面白いことに、一日前より10°近く弦傾斜が寝てしまいました。夕方の同じような時間に観察した場合、(私を含めて)ほとんどの方は上弦に向かって弦がだんだん立つと思い込んでるでしょう。頭の中に右下図のような満ち欠けの典型的なテンプレートが出来上がってしまってるからですね。だからこうした逆転の変化は実に奇妙に感じます。

月の満ち欠け
露出オーバー気味にして地球照も撮ってみました(下A画像)。これは望遠鏡ではなくズームカメラのみの画像ですが、影側もかなり細かい地形まで写し取ることができます。もちろん眼視でも地形をたどることができますよ。

実際に光って見える部分から方向角にして10°ほど離れた地形が点状に光っていて驚きました。調べるとスコットE・クレーター奥の山らしいですが、これ以上詳しくは分かりませんでした。北カスプ側も少し離れてますね。南北のカスプ(明暗境界と月縁が交差するところ)はこういった突き抜けて遠いところまで含めた方向になります。光って見える陸続き(光続き?)のところだけが月の形ではありません。細い月ではカスプ位置が光っていないことがほとんどです。

ふと気がつくと、低空にあった雲が急速に接近してきました。昨夕の月は木星と並んでいましたが(下B画像)、慌ててツーショットを撮るも木星はもう雲の中…。この後空全体が雲に覆われてしまいました。

  • 20220203月の地球照

  • 20220203月と木星