曇り空に暈2014/12/24

20141224内暈
昨夜は雲のために星もまばらでした。午前中も雲が残って、淡く内暈がかかっています。幻日のような光もありましたが、淡すぎて判別不能でした。太陽は撮れませんでした。午後には晴れる予報ですが、どうなることやら。少なくとも茨城はホワイトクリスマスにならないでしょう。

20141224薄明光線
右は太陽真下に出ていた無数の薄明光線。画像では伝わらないですが、じっと見ているとどんどん光が左(東)へ移動して見えます。雲の隙間が動いているのです。

今日の太陽2014/12/24

20141224太陽
クリスマスイブの太陽です。昼過ぎまで曇っていたので一番良いときに撮れませんでした。これは15時過ぎの様子。晴れていますが少し霞んでいます。大きな黒点はついに縁まで回ってしまいました。ループ上の立派なプロミネンスが左縁に見えます。

夕方の太陽でしたから高度は13度しかありません。画像処理をしていると楕円につぶれていることや、昼時の撮影より光量が落ちていることが分かります。天文台などの観測結果を簡単に閲覧できる時代ですが、こういった実地の生の体験が重要で貴重なのだと思いました。

今日の月(夕方)2014/12/24

20141224_03075月
昼過ぎまで曇っていた空も、15時頃にはすっかり晴れ渡りました。昨日金星に接近していたお月さま、今日の日没後に見たらもう結構離れていました。撮影時の太陽黄経差は30.75度、高度21度です。まだ周囲は薄明が残っています。

この画像は月の南北を上下にしています。月の光っている部分をよく見ると、右の真横よりも少し下から照らされて見えませんか?太陽が真横でなく少し下にいるわけですね。このズレは月が細いころ結構目立ちますよ。

20141224地球照
暗くなるとともに地球照がとてもはっきり見えてきました。右は地球照を意識して撮った画像です。地球からの照り返しで影の部分が薄明るくなっていますね。明日はいよいよ「三日月」になります。火星と並んで見えるでしょう。

参考:
アーカイブ:月の形(黄経差0度以上、36度未満)

【再掲載】ハッブル宇宙望遠鏡の太陽面通過予報(茨城県中心)2014/12/24

※12/20の記事について、データを更新したので再掲載します。(12/20記事は消しました。)
CalSkyなどによると、もうすぐやって来るクリスマスから三日間「ハッブル宇宙望遠鏡(HubbleSpaceTelescope:HST)」が太陽面を横切るようです。個人的に「国際宇宙ステーション(ISS)以外で、太陽や月を横切る人工衛星を捕らえられるか」という挑戦をしている過程で見つけたものです。下記は自分や近隣の星仲間用に用意した地図ですが、せっかくですので公開します。お近くの観察可能な方はトライしてみてください。地図になくても予報ライン延長線上なら見える可能性があります。

現象は25日から27日のいずれも13時台後半に起こります。紫ラインはHSTが太陽中心を通るベスト位置ですが、ラインから2、3km南北に離れても太陽面をかすめます。HSTは高緯度に来ないので、ISSよりラインが横に寝るのが特徴ですね。赤丸アイコンクリックでその地点の通過予想日時が表示されます。太陽直径を横切るのは最長1.6秒から1.8秒間。国際宇宙ステーションと比べてはるかに小さく、さらに冬の午後で太陽高度が低い(HSTまで遠い)ため、見かけは更に小さいです。相当高い分解能でないと分からないかも知れません。でも挑戦し甲斐はあります。なお27日朝はISSの太陽面通過もあります。一緒に地図に描きましたのでお近くの方はどうぞ。(一本だけ傾きが違うのがISSパス。お間違えなきように。某ネズミーランドでバッチリ見えそう…笑)

★ハッブル宇宙望遠鏡および国際宇宙ステーションの太陽面通過予報(計算日:2014/12/24昼)

【おねがい】これは個人趣味内の予報です。なんの保証もできませんから、本気で取り組む方はご自身で計算しましょうね。人工衛星は度々軌道を修正するため予報は「なまもの」で、当日までに変わる可能性があります。この記事および予報図データも当日まで度々入れ替えることがあります。自動的に変わるわけではないのでご注意。

参考:
アーカイブ:ISSの天体面通過
人工天体の月面通過:2014/12/18  や  2014/12/19
CalSky(外部サイト)
ISS Transit Predictions(外部サイト)
Heavens Above(外部サイト)