ラブジョイ彗星（C/2014Q2）が明るい ― 2014/12/19
★ざっくりと彗星位置を知りたい方は12/23観察記事内の星図をどうぞ。★
昨夜遅く、星仲間から「彗星が明るい」とメールが回ってきました。いま話題なのは「ラブジョイ彗星（C/2014Q2）」です。南半球では少し前から話題でしたが、残念ながら日本から見えませんでした。12月に入り、南半球の空から北へ向かっていたラブジョイ彗星が、ぼちぼち日本の空に見えてきたのです。
久しぶりの明るい話題ですがまだ南に低く、残念ながら我が家（アパート）からは建物が邪魔で見えません。移動できない病気の体が恨めしい…。そこで日付が変わった頃、ものは試しと二階の小窓から南に向け「固定撮影」で撮ってみました。105mmの軽望遠レンズで、星が流れないよう露出はなんと2.5秒！十枚撮って、あたかもガイド撮影のように合成したのが左上画像です。彗星は液晶画面で分かるほどしっかり写っていました。こんなスナップ写真のような撮り方で存在が分かるなんて驚きです。もう6等星を上回る明るさの立派な「肉眼彗星」とのこと。小型双眼鏡なら楽に見えるでしょう。
撮ったのは右図の黄色丸のところ。まだ高度が15度しかありませんが、星仲間の写真ではしっぽがしっかり伸びていました。これから来年1月いっぱい明るいままオリオン座の右側を北上し、西空高いアンドロメダ座やカシオペア座の近くへ向かいます。目で見えると良いですね。お正月、5日の満月を過ぎた頃が狙い目です。
参考：
ラブジョイ彗星（C/2014Q2）に関係する記事
久しぶりの明るい話題ですがまだ南に低く、残念ながら我が家（アパート）からは建物が邪魔で見えません。移動できない病気の体が恨めしい…。そこで日付が変わった頃、ものは試しと二階の小窓から南に向け「固定撮影」で撮ってみました。105mmの軽望遠レンズで、星が流れないよう露出はなんと2.5秒！十枚撮って、あたかもガイド撮影のように合成したのが左上画像です。彗星は液晶画面で分かるほどしっかり写っていました。こんなスナップ写真のような撮り方で存在が分かるなんて驚きです。もう6等星を上回る明るさの立派な「肉眼彗星」とのこと。小型双眼鏡なら楽に見えるでしょう。
参考：
ラブジョイ彗星（C/2014Q2）に関係する記事
今日の月（早朝） ― 2014/12/19
参考：
アーカイブ：月の形（黄経差288度以上、324度未満）
再び12時間の日周と人工衛星月面通過 ― 2014/12/19
一晩中快晴が期待されましたが、いっぽうで前夜ほど乾燥していません。夜半過ぎに見ると、車の窓ガラスのうち北や東に面したものが曇っています。そこで、急きょ水槽用エアポンプを用意してレンズに送風しました。おかげで最後まで曇りませんでした。
今回は前夜より20分近く早くスタートしたので、薄暮や薄明をうまく避けつつ撮影時間を延ばすことができました。全993コマ、なんと12時間24分25秒に及びます。雲に邪魔されることなく、星々は半周ちょっと回ってくれました。
参考までに、もっとも夜が長い「冬至」の日について、私の近隣での様々な定義の「夜」の長さを計算しました。ひとくちに夜と言っても実際は緩やかに空の明るさが推移するので、どの程度暗ければ星の写真が撮れるのか知ることが必要ですね。ここでは日付変更を考えず、夜＝24時間−昼としました。お住まいの場所によって変わります。（※計算は2015年の値です。）
- 日の出から日の入りまでを昼とした場合
夜＝太陽が空に見えない時間……14.26111時間 - 市民薄明開始から市民薄暮終了までを昼とした場合
夜＝太陽が地平線下6度より低い時間……13.31167時間 - 伝統的夜明け開始から日暮れ終了までを昼とした場合
夜＝太陽が地平線下7.361度より低い時間……13.06556時間 - 航海薄明開始から航海薄暮終了までを昼とした場合
夜＝太陽が地平線下12度より低い時間……12.24028時間 - 天文薄明開始から天文薄暮終了までを昼とした場合
夜＝太陽が地平線下18度より低い時間……11.19750時間
航海薄明・薄暮は、星は見えても写真に撮ると背景がかなり明るく写ります。今回の撮影はこの時間に少しかかっていますが、北天で影響が少ないし、画像処理である程度押さえてます。でも深夜の暗い星像より背景が明るくなると、比較明合成では致命傷ですね。だから13時間越えは無理としても、限界値の12時間半は知恵を絞ってチャレンジしたいです。
参考：
ユーティリティ：北極星時計
アーカイブ：ISSの天体面通過
今日の太陽 ― 2014/12/19
