月、木星、ポン・ブルックス彗星が並ぶ ― 2024/04/10
久しぶりに一日晴れました。宵からまた雲が湧く予報で心配だったものの、日が沈んだころ薄雲の間に折れそうな月が見えてきました。やがて木星も視認でき、役者が勢揃い。
地球照をまとった細月と木星との間にはポン・ブルックス彗星(12P)もいるはず。薄暮が弱まるのを待っていると雲に覆われそうだったので、適当な頃合いにバシャバシャとカメラに収めました。彗星や淡い恒星を浮き立たせる処理を軽く挟んで仕上げたのが左画像。名前入りが右下画像です(画像上が天頂方向)。ここには写っていませんが、木星の上方、写野外ギリギリに天王星もいたはずです。
かなり明るいうちからポン・ブルックス彗星は液晶ファインダーでしっかり見えました。画像では淡い尾も見えますね。月が薄雲で時々暗くなるのが分かります。やがて木星もぼんやりし始め、天体たちは雲に消えて行きました。
我が家からはそろそろこの彗星も見納め。低空の見晴らしを十分確保できない街中からは観察が難しい彗星でした。約10日後に計算上の最大光度を迎えますが、日没時点で高度約15°くらいですから、暗くなるのを待つ間に5°程度まで下がってしまうでしょう。月末までは追えないと思われます。10月に肉眼等級が期待できる紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)はポン・ブルックス彗星よりも見やすいと思うので、少し期待して待つとしましょう。
皆既日食を終えたばかりのお月様、シーイングが酷かったけれど拡大撮影してみました。左画像は10日18:40前頃の撮影で、太陽黄経差は約22.62°、撮影高度は約15.13°、月齢は1.64。かなり横倒しで舟のようでしたが、左画像は月の南北を上下に揃えてあります。
2024年4月6日記事のA図を見ると分かりますが、皆既日食を終えた後の月は黄道面に対して北側に離れいてきました。このため今宵の細月は右下方向から照らされることになり、北カスプよりも南カスプのほうがしっかり長めに見えています。
リムに並ぶ縁の海やスミス海、ガウスより北にはフンボルト海も見えますね。南側はヘカタイオスやフンボルトも見えました。南北カスプともかなりのびていましたが、この画像では分かりません。試しに露光オーバー気味に撮影したのが右画像。特に南カスプは画像左下ギリギリまで届いていますね。この月、明日の宵にはプレアデス星団の近くまで移動するでしょう。
地球照をまとった細月と木星との間にはポン・ブルックス彗星(12P)もいるはず。薄暮が弱まるのを待っていると雲に覆われそうだったので、適当な頃合いにバシャバシャとカメラに収めました。彗星や淡い恒星を浮き立たせる処理を軽く挟んで仕上げたのが左画像。名前入りが右下画像です(画像上が天頂方向)。ここには写っていませんが、木星の上方、写野外ギリギリに天王星もいたはずです。
かなり明るいうちからポン・ブルックス彗星は液晶ファインダーでしっかり見えました。画像では淡い尾も見えますね。月が薄雲で時々暗くなるのが分かります。やがて木星もぼんやりし始め、天体たちは雲に消えて行きました。
我が家からはそろそろこの彗星も見納め。低空の見晴らしを十分確保できない街中からは観察が難しい彗星でした。約10日後に計算上の最大光度を迎えますが、日没時点で高度約15°くらいですから、暗くなるのを待つ間に5°程度まで下がってしまうでしょう。月末までは追えないと思われます。10月に肉眼等級が期待できる紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)はポン・ブルックス彗星よりも見やすいと思うので、少し期待して待つとしましょう。
皆既日食を終えたばかりのお月様、シーイングが酷かったけれど拡大撮影してみました。左画像は10日18:40前頃の撮影で、太陽黄経差は約22.62°、撮影高度は約15.13°、月齢は1.64。かなり横倒しで舟のようでしたが、左画像は月の南北を上下に揃えてあります。
2024年4月6日記事のA図を見ると分かりますが、皆既日食を終えた後の月は黄道面に対して北側に離れいてきました。このため今宵の細月は右下方向から照らされることになり、北カスプよりも南カスプのほうがしっかり長めに見えています。
リムに並ぶ縁の海やスミス海、ガウスより北にはフンボルト海も見えますね。南側はヘカタイオスやフンボルトも見えました。南北カスプともかなりのびていましたが、この画像では分かりません。試しに露光オーバー気味に撮影したのが右画像。特に南カスプは画像左下ギリギリまで届いていますね。この月、明日の宵にはプレアデス星団の近くまで移動するでしょう。