第24太陽周期末の無黒点、連続記録更新中2019/06/24

黒点数の推移(第14周期以降)
今年は第24太陽周期が終わりを迎え、第25周期が始まろうかという時期に差しかかっています。この先数年間統計を取らないとはっきりしたことは言えませんが、最近の太陽面に活動領域の発生が少ないことは、長年見ていれば明らかなこと。

SILSO(ベルギー王立天文台)が公開している太陽黒点相対数の集計を年間に数度行っていますが、昨日久しぶりに行ってみました。結果はアーカイブ・太陽黒点に反映してあるのでご覧ください。左図および右下図はアーカイブと同じグラフです。

5月から6月にかけて無黒点日が連続していたので数えてみたら、SILSOのデータでは5月30日から6月23日まで25日連続でした。アーカイブ・太陽黒点「連続無黒点の日数ランキング」に入ってしまうほど長い記録です。ただしSILSOのデータでは5月29日に黒点記録があるのですが、NOAAの記録では見当たりません。ごく小さな、またはごく短命な黒点群だったのでしょうか。

黒点数の推移(2001年以降)
従って、NOAAデータを集計すると、活動領域12741が見えなくなった5月19日から6月23日まで36日連続無黒点ということになるでしょう。これは1900年以降の記録としてベスト10に匹敵します。第24太陽周期中に20日以上連続した無黒点記録はいくつかありますが、いずれも周期の初期でした。末期の記録では今回が初めてです。(※今回までは2018年10月22日からの17日間が第24末期の最長。)

SILSOのデータ最新数年間は暫定数値であることを踏まえて、2019年の記録はまだランキングに加えてありません。日本が梅雨なのでなかなか太陽観察できないのは惜しいことですが、「何も無し」というこの無黒点記録はもう少し伸びると思われます。

なお近年での長期記録はの1996年9月13日からの42日間(第23太陽周期末期)、2009年7月31日からの32日間(第24太陽周期初期)、2008年7月21日からの31日間(第23太陽周期末期)などがありました。

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