2019年の日没が一番遅いシーズーンを迎えます2019/06/27

2019年日没最遅マップ
夏至を1週間ほど過ぎてもまだ日没が遅くなる日が続きました。それももうおしまい。今日から1週間あまりかけて、日本列島を「日没最遅日」が駆け抜けます。

左図は今年いちばん日没が遅い日を自作プログラムにより計算し、地図に描いたもの。今日6月27日は北海道、明日は東北…という具合に南下し、来月3日には先島諸島まで到達します。帯の位置は毎年少しずつ変わりますが、南下の方向や南下速度はほぼ一緒です。また帯が緯線に対して右上がりになっていますが、これは各帯がバラバラなのではなく、リンゴの皮むきのように地球を一周しながら翌日の帯につながっているためです。

昼時間と日照時間(つくば市)
各日を境に日没が早まってきますが、日差しがジリジリ暑い夏がしばらく続きますので実感が湧きませんね。また右図(→6月22日の記事から再掲載)のように梅雨がある地方では計算上の昼時間と実際の日照が大きく異なるため、8月上旬頃まで実質的に「夏至を過ぎても更に日が長くなっているように感じる」でしょう。自然とは計算通りに行かないものです。

下に都道府県庁など主な場所での2019年の日没最遅日一覧を掲載しました。北海道地方と沖縄地方とであまり時刻差がないことにも注目してくださいね。(※逆に、日の出は時間差が最大になる時期です。)

【日没最遅日と当日の日没時刻・2019年調べ】
場所日没最遅日(当日の日没時刻)場所日没最遅日(当日の日没時刻)
日本最北端(北海道・択捉島)6月27日(木)18:58鳥取県(鳥取市)6月29日(土)19:23
北海道(根室市)6月27日(木)19:03島根県(松江市)6月29日(土)19:28
北海道(札幌市)6月27日(木)19:19東京都(八丈町)6月30日(日)18:56
北海道(稚内市)6月27日(木)19:27静岡県(静岡市)6月30日(日)19:05
岩手県(盛岡市)6月28日(金)19:10三重県(津市)6月30日(日)19:12
秋田県(秋田市)6月28日(金)19:12奈良県(奈良市)6月30日(日)19:16
青森県(青森市)6月28日(金)19:13大阪府(大阪市)6月30日(日)19:16
北海道(函館市)6月28日(金)19:17和歌山県(和歌山市)6月30日(日)19:16
千葉県(千葉市)6月29日(土)19:00兵庫県(神戸市)6月30日(日)19:18
神奈川県(横浜市)6月29日(土)19:01徳島県(徳島市)6月30日(日)19:18
茨城県(水戸市)6月29日(土)19:01香川県(高松市)6月30日(日)19:20
東京都(日本経緯度原点)6月29日(土)19:01高知県(高知市)6月30日(日)19:20
東京都(新宿区)6月29日(土)19:03岡山県(岡山市)6月30日(日)19:22
埼玉県(さいたま市)6月29日(土)19:03宮崎県(宮崎市)6月30日(日)19:25
栃木県(宇都宮市)6月29日(土)19:05愛媛県(松山市)6月30日(日)19:25
宮城県(仙台市)6月29日(土)19:06広島県(広島市)6月30日(日)19:27
福島県(福島市)6月29日(土)19:06大分県(大分市)6月30日(日)19:27
群馬県(前橋市)6月29日(土)19:08熊本県(熊本市)6月30日(日)19:30
山形県(山形市)6月29日(土)19:09山口県(山口市)6月30日(日)19:31
山梨県(甲府市)6月29日(土)19:09福岡県(福岡市)6月30日(日)19:33
新潟県(新潟市)6月29日(土)19:11佐賀県(佐賀市)6月30日(日)19:33
愛知県(名古屋市)6月29日(土)19:12長崎県(長崎市)6月30日(日)19:33
岐阜県(岐阜市)6月29日(土)19:13鹿児島県(鹿児島市)7月 1日(月)19:27
長野県(長野市)6月29日(土)19:14東京都(小笠原村)7月 2日(火)18:30
富山県(富山市)6月29日(土)19:15鹿児島県(奄美市)7月 2日(火)19:24
京都府(京都市)6月29日(土)19:16沖縄県(那覇市)7月 3日(水)19:26
滋賀県(大津市)6月29日(土)19:17沖縄県(石垣市)7月 3日(水)19:37
富士山山頂6月29日(土)19:17日本最西端(沖縄県・与那国島)7月 3日(水)19:41
石川県(金沢市)6月29日(土)19:17日本最東端(東京都・南鳥島)7月 4日(木)17:36
福井県(福井市)6月29日(土)19:17日本最南端(東京都・沖ノ鳥島)7月 5日(金)18:40

  • 自作プログラムによる概算です。日没時刻順ではなく、日没最遅日順ですのでご注意ください。
  • 標高は考慮しないものとし、地球を近似する回転楕円体表面で計算しました。大気の影響は簡易的に考慮しています。
  • 各地の標高まで考慮した値、あるいは他の年の値を知りたい場合は、下記参考リンクのユーティリティ「太陽と月の時刻表/夜空の時刻表」で「日出没の最大最小」メニューを選んでください。


参考:
日出没・暦関連の記事(ブログ内)
アーカイブ「地図で見る日出没の季節変化」
アーカイブ「梅雨」
ユーティリティ「太陽と月の時刻表/夜空の時刻表」

パプアニューギニアのウラウン山で大きな噴火2019/06/27

20190626-1500jstウラウン山噴火
先日千島列島の雷公計島で成層圏に届くレベルの火山噴火があったばかりですが、昨日6月26日にはパプアニューギニアのニューブリテン島にあるウラウン山(標高2334m)で大きな噴火があったそうです。噴煙は昨日16:30JST時点で63000フィート(約19200m)に達したようで、雷公計島を上回る高さでした。

左画像は26日15:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。茶色の噴煙がモコモコと吹き出しているのが分かりますね。このあたりはいつも雲が多くてはっきり確認できませんが、少なくとも前日には火口から煙が立ち上っていることが分かりました。

噴火の最初の兆候が分かるかどうかひまわりの赤外画像を遡ったところ、昨日の朝9:20JST画像に火口が熱くなっていることを示す光を見つけました。右下画像、赤矢印のところです。可視光では雲ばかりで何も見えませんでした。地球観測衛星なども探しましたが、撮影タイミングが悪く写っていませんでした。

20190626-0920jstウラウン山噴火
雲が発達したり移動する高度10km前後までの大気は「対流圏」、その上は「成層圏」と呼ばれます。成層圏は対流圏ほど不安定ではないため、いったん火山灰などが成層圏に達するとなかなか落下せずに、数年レベルで漂い続けることが知られています。そうなるとオゾン層が破壊されたり、地上へ届く日射エネルギーが減って気候に影響し、深刻な農業被害を出す恐れもあります。

成層圏と対流圏の境界(対流圏界面)は緯度や季節により高さが変わりますが、今回のウラウン山のような赤道近くでは18km程度、雷公計島あたりだと10km程度、極域では8km程度。従って、この一週間の両噴火とも火山灰が成層圏を汚してしまった可能性は大きいでしょう。不幸中の幸いなのは、噴火が1日以内で落ち着いていることです。

すぐどうこうなってしまう事ではないし、数年後にどんな気候変動が出るのか(出ないのか)、火山の振る舞いのみで語ることはできませんが、少なからず影響が出るかも知れないということを忘れないようにしましょう。

参考:
アーカイブ:気象衛星が観た火災や火山(ブログ内)