山形県沖で大きな地震が発生2019/06/19

震源マップ
気象庁によると、昨夜18日22:22頃に山形県沖を震源とするM6.8の大きな地震が発生しました。記録された最大震度は6強(新潟県村上市府屋/速報値)で、6弱以上を記録した地震としては今年2月21日・北海道胆振地方中東部地震の余震以来となります。またM6.0以上を記録した地震としては、日本近海を含めると今年9件目です。

1950年以降・先月末までの間に、M5.0以上を記録した地震の震央マップを急きょ作図してみました(左図)。ただし震央が新潟県・山形県・秋田県の三県とその近海にあるものに絞りました。また、昨夜の震源(速報値)も描き込んであります。これを見ると、大きな地震を起こす場所はランダムな分布ではなく、数ヶ所の特定位置にコロニーを作っていることが分かりますね。今回もそのなかの1ヶ所で発生したようです。

今回の震源は山形県沖と報道されましたが、地図を見ると海岸まで極めて近く、また浅い地震でした。津波が発生したら到達まであっと言う間でしょうから心配でしたが、大きな津波にはならず本当に良かったです。私の住む茨城県でも「目眩かと勘違いするような揺れ」を感じました。茨城や千葉でも今年5月から6月に震度4以上の地震が3回も起こってますが、昨夜の揺れは震源が遠いことがすぐ分かる揺れ方でした。

過去の地震・一ヶ月集計
近年の地震回数も調べてみました。右図は2010年以降・先月末までの震度1以上を記録した地震について月毎/最大震度ごとにカウントし、積み上げグラフとして描いたもの。2011年の長野県北部地震や2017年の秋田県内陸南部の地震の際に回数が増えていました。(※長野県北部地震は「長野県」とは言いながら、余震震源が長野県と新潟県とにまたがっています。このグラフに反映されているのは震央が新潟県にある地震のみですから、実際の余震回数はもっと多くなるでしょう。)

大きな地震が立て続けに起きて心配ですね。熱中症や大雨による土砂災害が多い時期でもあるので、お近くの方はどうか少しでも安全な環境を確保してください。一刻も早く落ち着きますように。

参考:
北海道胆振東部地震の余震が半年後に発生(2019/02/22)
北海道胆振東部地震から一週間の地震回数(2018/09/13)
北海道胆振東部地震の震源推移を見る(2018/09/10)
北海道で大きな地震が発生(2018/09/06)
2016年熊本地震に関係する記事(ブログ内)

今日の太陽2019/06/19

20190619太陽
昨夜から今朝は薄い雲が空を通過していましたが、まずまずの月夜でした。土星に並ぶ月を肉眼で楽しみました。今朝からも晴れているけれど、やや雲が多くなっています。ときおり3m/s程度の熱く湿った南風が吹き付け、体感気温は暑いのですが、実際の気温は真夏日に届かない程度。

20190619太陽リム
左は13:30前の太陽。空気がよどんでいるのか、通常より若干減光していました。でも写りは驚く程良い状態。劣化が酷い安物太陽望遠鏡とは思えない…。長年観察してると1年に数回程度こんな日に巡り会えますが、ごくわずかな違いであっても気持ちよいものですね。

太陽面に活動領域はありません。プロミネンスも大きなものはないようです。右下に突き出したものが印象的。