夜明けの空に細い月と金星が輝く2018/11/06

20181106明け方の月と金星
今月初めに下弦を過ぎた月はどんどん細くなっており、明後日8日に新月を迎えます。その途中である今日6日と明日7日に、内合を過ぎて明け方に移った金星と接近を果たす予定でした。

ところが今週に入って関東の天気は思わしくありません。天気予報はずっと曇り。ときおり小雨まで舞う始末です。昨日も昼前後に少し晴れたものの、雲量が8、9割の時間帯が長く続きました。そんなわけで今朝もあまり期待してなかったのですが、3時頃起きてみると雲間に星が見え隠れしています。

自宅では月・金星とも低くて見えないので、「見えればラッキー」という軽いノリでカメラ片手に近くの広場へ出向きました。道中に細くなった月が見えてきたときは飛び上がるほど嬉しくなりました。ただし金星の高度は5°以下だったので、雲がベッタリ貼り付いて期待薄です。

薄明はとっくに始まっており、現地到着後すぐ三脚を立てて撮影開始。あとは低空に雲の切れ間が来てくれるのをひたすら待つのみ。執念が通じたのか、月と金星とが一緒に見える瞬間が数十秒だけやって来てくれたのです。この画像撮影後また曇ってしまい、その後は雲が厚くなる一方でした。月の地球照もくっきりしていて実に美しい…この焦点距離では金星の形まで分かりませんが、望遠鏡で見れば極細の月と同じ形になっていたでしょう。本当に有り難い明け方のひとときでした。

今後しばらくは毎月一回明け方に月と金星とが接近します。次は12月4日で、もっと高い空で3°あまりまで接近します。その次は2019年1月2日で、これは1°未満の大接近ですからお見逃し無く。さらにその次の2月1日も離角2°あまり、3月3日は2°弱と、見応えある接近が続きます。

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