星雲星団の中を行くジャコビニ・ツィナー彗星 ― 2018/08/15
昨夕晴れていたので夜も天体観察できるかなと思い、ひと眠りしたあと真夜中に起き出しました。夜明けがだいぶ遅くなったので慌てなくて済むのは有り難いです。外へ出るとまだ晴れが続いていましたが、残念なことに凄まじい風が吹いていました。この状況で長焦点撮影は無理なので、小さいシステムで撮れるものを探しました。
ふと、昨夜撮影したジャコビニ・ツィナー周期彗星(21P)が二重星団や有名星雲などカラフルな領域にいたことを思いだし、100mm以下のレンズで狙えないかやってみることに。ただ、適切なカメラやレンズがありませんので、あり合わせのLRGB分解撮影となりました。短いレンズなら30分程度撮影しても彗星の移動は気にならないでしょう。
用意ができていざ撮影…というタイミングで運悪く雲が忍び寄ってしまいました。なんとかRGB各5分程度撮影しましたが、ベースとなるL画像は1枚も撮れませんでした。従って粗いRGBコンポジットになってしまいました。しかも度々雲が通過するので背景カラーバランスが斑だらけ。どうにも締まりのない画像です。どこに何が写ってるかは右のマーカー入り画像をご覧ください。彗星は5日間程度このエリアにいますので、月が大きくなる前にもう一度チャレンジしようと思います。
ふと、昨夜撮影したジャコビニ・ツィナー周期彗星(21P)が二重星団や有名星雲などカラフルな領域にいたことを思いだし、100mm以下のレンズで狙えないかやってみることに。ただ、適切なカメラやレンズがありませんので、あり合わせのLRGB分解撮影となりました。短いレンズなら30分程度撮影しても彗星の移動は気にならないでしょう。
用意ができていざ撮影…というタイミングで運悪く雲が忍び寄ってしまいました。なんとかRGB各5分程度撮影しましたが、ベースとなるL画像は1枚も撮れませんでした。従って粗いRGBコンポジットになってしまいました。しかも度々雲が通過するので背景カラーバランスが斑だらけ。どうにも締まりのない画像です。どこに何が写ってるかは右のマーカー入り画像をご覧ください。彗星は5日間程度このエリアにいますので、月が大きくなる前にもう一度チャレンジしようと思います。
2018年台風18号発生、熱帯低気圧多すぎ! ― 2018/08/15
空の上はお盆だろうが終戦記念日だろうがお構いなしの様です。気象庁によると沖縄近くにあった熱帯低気圧が本日15日12:00、台風18号「ルンビア/RUMBIA」になりました。直前の台風17号発生(越境台風)から1日と9時間後です。17号は熱帯低気圧になりましたが15号と16号が健在なので、引き続きトリプル台風状態ですね。
左は18号発生時刻12:00の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点円は下が18号、上が15号で、各台風中心の直径1000km円を表しています。重複エリアがあるほど近いですね。おそらく昨夜から南西諸島で降っている雨を「台風15号のせいだ」と思っている方がとても多いのではないでしょうか。台風は風速のみで決まるので雨雲分布や降水量は関係ありませんが、昨夜から今日の衛星画像を見る限り台風18号側の雨雲のほうが多く感じました。
右は気象庁サイトからの引用で、本日9:00(=15日0:00UT)のアジア地上天気図(赤字書き込みは筆者)。日本付近が台風と熱帯低気圧とで埋め尽くされている印象です。太平洋高気圧が強いことと上空の偏西風が弱いため、それぞれの嵐の動きが遅かったり、移動方向もはっきりせず迷走したり、Uターンしたり…あたかも餌の回りをうろつくハイエナのようです。加えて日本各地でゲリラ豪雨が発生しやすい状況。地上も帰省ラッシュですが、空の上も大渋滞ですね。
そろそろ夏も終わりに近づきましたが、どうか皆様、災害に巻き込まれないよう気を引き締めてまいりましょう。
【追記】
15号は対馬の近海で熱帯低気圧となりました。また上の天気図でグアム近くにあった低気圧は、15:00の天気図で熱帯低気圧となりました。15日夕方現在、16号と18号のダブル台風で、その他の熱帯低気圧が日本を包囲している状況です。熱帯低気圧は「風が台風ほどではない」だけなので、たくさんの雨を降らせる可能性は続きます。(現に西日本各地で降り続いています。)どうかご用心を。
今日の太陽とたくさんのハロ現象 ― 2018/08/15
朝から晴れていますが、少し雲が出ていました。昼過ぎまでは薄めの巻雲が多かったものの、午後になると少し厚い雲も見えるようになりました。遠くには発達した積乱雲も列になって見えます。昨日に続き風が強くなりました。
左は13:50頃の太陽。いつまでも薄雲がかかって改善されないため、なかば強引に撮影しました。昨日黒点が見えた場所は採番され、活動領域12718となりました。小さいながら左下に明るく見えていますね。プロミネンスは右上のものが目立ちました。また昨日も見えていましたが、左上リム近くにダークフィラメントが見えています。
薄雲がたくさん出ていたため気象光学現象を期待しましたが、昼過ぎまではごく淡い内暈が見えたのみでした。ところが16時前ごろから一変します。
まず内暈上部が濃く見えるようになり、続いて左の幻日が薄く見え始まりました(下A)。何か違和感を覚えたので暫く見ていると、どうやら幻日から内暈に向かってアークが出ているようです(下B・C)。これはローウィッツアークと呼ばれるものですね。下CはB画像を強調したものですが、これを踏まえてもう一度A画像を見ると、かなり上側まで伸びているのが分かるでしょう。
期待してた通り、天頂にもアークが見え始まりました(下D)。下向きのアーチになっていますから、環天頂アークではなく上部ラテラルアークです。これも暫く見ていると環天頂アークと上部ラテラルアークが分離するチャンスに遭遇することもありますが、今日は見えませんでした。
太陽が低くなるとラテラルアークは消えましたが、幻日がとても明るくなりました(下E・F・G)。眩しく感じるほどです。また雲でぼんやりしてる太陽周囲を良く見ると縦長の楕円状になっていました。これは太陽柱の出来そこないと思われます。何とも贅沢な午後でしたが、気付くと150枚も撮影していました…。撮りすぎ(笑)。
左は13:50頃の太陽。いつまでも薄雲がかかって改善されないため、なかば強引に撮影しました。昨日黒点が見えた場所は採番され、活動領域12718となりました。小さいながら左下に明るく見えていますね。プロミネンスは右上のものが目立ちました。また昨日も見えていましたが、左上リム近くにダークフィラメントが見えています。
薄雲がたくさん出ていたため気象光学現象を期待しましたが、昼過ぎまではごく淡い内暈が見えたのみでした。ところが16時前ごろから一変します。
まず内暈上部が濃く見えるようになり、続いて左の幻日が薄く見え始まりました(下A)。何か違和感を覚えたので暫く見ていると、どうやら幻日から内暈に向かってアークが出ているようです(下B・C)。これはローウィッツアークと呼ばれるものですね。下CはB画像を強調したものですが、これを踏まえてもう一度A画像を見ると、かなり上側まで伸びているのが分かるでしょう。
期待してた通り、天頂にもアークが見え始まりました(下D)。下向きのアーチになっていますから、環天頂アークではなく上部ラテラルアークです。これも暫く見ていると環天頂アークと上部ラテラルアークが分離するチャンスに遭遇することもありますが、今日は見えませんでした。
太陽が低くなるとラテラルアークは消えましたが、幻日がとても明るくなりました(下E・F・G)。眩しく感じるほどです。また雲でぼんやりしてる太陽周囲を良く見ると縦長の楕円状になっていました。これは太陽柱の出来そこないと思われます。何とも贅沢な午後でしたが、気付くと150枚も撮影していました…。撮りすぎ(笑)。