夕空で月と木星が大接近2016/07/09

20160709夕空
朝から土砂降りの一日でしたが、午後には小降りとなりました。夕方日が沈むと、雲越しに月が見えてきました。今日はこの夕空で月と木星が大接近する日。期待しながら暗くなるのを待ちました。左画像は19:20過ぎの西空。日没が遅いのでまだ明るいですね。雲が結構残っていますが、左上には月が見えています。

完全に薄暮が終わるまで待つと月高度が15°まで下がってしまいます。ある程度のところで雲行きを見て妥協しながら撮影しました。右下画像は望遠鏡による拡大写真。今日は四大衛星が全て見えている状態でしたが、この画像で確認できるのは木星左上に向かって並ぶイオ、エウロパ、カリストですね。

20160709月と木星の接近
右下にあるはずのガニメデは木星に近すぎて分離しませんでした。それにしても近いなあ。月にかかる薄雲が淡い光環を作り、いっそうステキな夕景を演出してくれました。朝方の天気がひどすぎて全く期待できなかっただけに、実にラッキー。(※結局月が見えたのはこの1時間程度で、また全天曇ってしまいました…)

次に月と木星が接近するのは来月8月6日夕方の超低空で、今回より更に近づきます。また8月28日朝には木星と金星が望遠鏡で一緒に見えるほど「超接近」します。最小離角はたったの4分角(=月直径の8分の1程度)。これは今年二回ある超接近のチャンスの二回目です。(一回目は1月9日の金星と土星。)昼間なので観察はハードルが高いですが、この夏大注目の天文現象ですよ。

参考:
アーカイブ:天体の接近現象一覧(2016年)
アーカイブ:天体の接近現象一覧(惑星ペア・トップ200)