ペガスス座AG星を再度確認 ― 2015/06/26
薄雲が絶えず流れている夜でしたが、日付が6月26日になっても星はまだ見えています。そこで、昨日の記事にしたペガスス座AG星をきちんと撮影してみました。
180mm+APS-Cの写野ではペガススの鼻先の星エニフ(εPeg)と一緒に写せました。明るいのでサクッと撮れますね。周囲の恒星から明るさを割り出すと約7.6等でした。通常はもう1、2等ほど暗い星だということですが…そんなの自分のような素人には気付けませんよ。最初に気付いた人はすごいですねぇ。
せっかく機材を出したので、ついでに夏の大三角形をパチリ。もうすぐ七夕ですからね。薄雲があるので放っておいても光がにじみますが、今回は更にディフュージョンフィルターを付けました。斜めにうっすら天の川が見えますね。近年、目に見えない星雲や天の川のディテールをギトギトに濃く写しこんだ天体写真が主流ですが、この画像くらい軽いほうが肉眼での感じに近くて違和感がなく、落ち着いて鑑賞できる気がしてます。
昨夜は近くでフクロウの声がしました。今夜はいつものホトトギスが鳴いています。ウシガエルの声も夜空にこだましてます。街中なのになんて自然豊か…。流れ星がやたらたくさん流れていました。
180mm+APS-Cの写野ではペガススの鼻先の星エニフ(εPeg)と一緒に写せました。明るいのでサクッと撮れますね。周囲の恒星から明るさを割り出すと約7.6等でした。通常はもう1、2等ほど暗い星だということですが…そんなの自分のような素人には気付けませんよ。最初に気付いた人はすごいですねぇ。
せっかく機材を出したので、ついでに夏の大三角形をパチリ。もうすぐ七夕ですからね。薄雲があるので放っておいても光がにじみますが、今回は更にディフュージョンフィルターを付けました。斜めにうっすら天の川が見えますね。近年、目に見えない星雲や天の川のディテールをギトギトに濃く写しこんだ天体写真が主流ですが、この画像くらい軽いほうが肉眼での感じに近くて違和感がなく、落ち着いて鑑賞できる気がしてます。
昨夜は近くでフクロウの声がしました。今夜はいつものホトトギスが鳴いています。ウシガエルの声も夜空にこだましてます。街中なのになんて自然豊か…。流れ星がやたらたくさん流れていました。
7月1日に閏秒が挿入されます ― 2015/06/26
【これまでに閏秒が挿入された日】
回 | 期日 | 挿入値 | UTC-TAI |
1 | 1972年7月1日 | +1秒 | -11秒 |
2 | 1973年1月1日 | +1秒 | -12秒 |
3 | 1974年1月1日 | +1秒 | -13秒 |
4 | 1975年1月1日 | +1秒 | -14秒 |
5 | 1976年1月1日 | +1秒 | -15秒 |
6 | 1977年1月1日 | +1秒 | -16秒 |
7 | 1978年1月1日 | +1秒 | -17秒 |
8 | 1979年1月1日 | +1秒 | -18秒 |
9 | 1980年1月1日 | +1秒 | -19秒 |
10 | 1981年7月1日 | +1秒 | -20秒 |
11 | 1982年7月1日 | +1秒 | -21秒 |
12 | 1983年7月1日 | +1秒 | -22秒 |
13 | 1985年7月1日 | +1秒 | -23秒 |
14 | 1988年1月1日 | +1秒 | -24秒 |
15 | 1990年1月1日 | +1秒 | -25秒 |
16 | 1991年1月1日 | +1秒 | -26秒 |
17 | 1992年7月1日 | +1秒 | -27秒 |
18 | 1993年7月1日 | +1秒 | -28秒 |
19 | 1994年7月1日 | +1秒 | -29秒 |
20 | 1996年1月1日 | +1秒 | -30秒 |
21 | 1997年7月1日 | +1秒 | -31秒 |
22 | 1999年1月1日 | +1秒 | -32秒 |
23 | 2006年1月1日 | +1秒 | -33秒 |
24 | 2009年1月1日 | +1秒 | -34秒 |
25 | 2012年7月1日 | +1秒 | -35秒 |
26 | 2015年7月1日 | +1秒 | -36秒 |
※日本時間9時直前に変更されます。世界時では前日最後の瞬間です。つまり現在は1年の中間および年末にあたる6月末と12月末(世界時)に実施するというルールなのです。
私たちが時計やスマホ、PCで知る時間は「誰かに与えられた時間」。じゃあ、自分で時間を管理するならどんな方法を使うでしょう?かつては水や砂、お香やゼンマイなどで時を刻む道具を作った「時計」の歴史。今はクオーツ(水晶発振)が主流で、プロは万年単位でもズレない原子時計なるものまで作り出しましたが、考え方は変わりませんね。つまり「規則正しく時を刻めれば永久に時間管理できる」という思考です。
でもこの発想は根本的な思い違いがあります。人間の生活は昼夜のリズムがベースで、これは「地球が自転する周期」。私を含めほとんどの方々が1日24時間を不動のものと思っていませんか?地球が機械的に回るなら前述の「正確な時計」で時間管理できますが、そんなことはありません。実際に自転を測ると毎日変化があるそうです。海や大気の摩擦で自転が常に変動するのです。また東日本大震災クラスの大地震でも変わります。一日の変化は数ミリ秒(1ミリ秒=0.001秒)と微細ですが、何十年、何百年積み重なったら?正確な時計を使っていてさえ、極端に言えば「夜なのに昼の時刻が表示される」ような事態に陥ってしまうでしょう。そこまでいかなくてもコンピューターの同期管理など実際に影響が出てます。いかに正確な時計でも地球にシンクロする機能は持ってないんです。
試しに2010年始めから2014年末までのズレ(24時間との差)を描いてみました(右下グラフ)。こんなに上下するんですね。この5年間では最終的に約+1.569秒に達しました。このズレを補正するため、機械としての時計の管理とは別に地球の自転を観測し、適切なタイミングで時計を自転に合わせ直す(またはずれの量を管理する)必要があるのです。これが閏秒の考え方ですね。今までの26回は全て1秒追加ですが、自転が速くなれば1秒減らす可能性もあるでしょう。もちろん事前予測できないから不定期なのです。
7月1日9時前にみなさんの時計が正確に合わせてあっても、9時過ぎたら1秒進んでいます。たとえ正確さが売りの電波時計でも再受信するまでズレたまま…。なかなか味わえない不思議な感覚ですね。7月初日は時計に注目しながら、1秒長い一日をお過ごしくださいね。
参考(外部サイト):
日本標準時グループ
※以前に私が「おもしろ!ふしぎ?実験隊」サイトへ寄稿した解説(こども向け)が以下にあります。併せてご覧ください。
うるう日とうるう秒〜狂わない時を刻むおはなし・その1〜
うるう日とうるう秒〜狂わない時を刻むおはなし・その2〜