嵐が通り過ぎた夜明け ― 2015/06/24
明け方3時過ぎに目が覚めたので雨の様子を見に外へ出ると……なんとクリアな星空が広がっているではありませんか!あぁ、もう1時間早く起きるんだったと本気で後悔しました。
既に薄明が始まっていましたので、昨夜の豪雨で濡れていた車の屋根にタオルを敷き、そそくさと手近なカメラを横たえ、真上に向けてパチリ。何カットか写したうちの1枚が左画像です。大雑把には下が北、上が南、東は右、天頂が中央です。対角魚眼に近いので、我が家のアパートから見えるほとんどの空が写っています。(説明は右下画像をどうぞ。)天の川が中央少し下を左右方向に横切っています。
白んできた東には夏至の明け方に確認できなかったすばるが良く見えました。北東の低空に光るぎょしゃ座のカペラは、虹星の愛称どおり双眼鏡で虹色に瞬いてとてもきれいでした。嵐の前の静けさという言葉がありますが、その対称位置にあるのがこの「台風や嵐のような雷雨が通り過ぎたあとの星空」と思っています。すっかり汚れが洗い落とされ、言葉に綴れないほど美しい空に出会える瞬間です。
既に薄明が始まっていましたので、昨夜の豪雨で濡れていた車の屋根にタオルを敷き、そそくさと手近なカメラを横たえ、真上に向けてパチリ。何カットか写したうちの1枚が左画像です。大雑把には下が北、上が南、東は右、天頂が中央です。対角魚眼に近いので、我が家のアパートから見えるほとんどの空が写っています。(説明は右下画像をどうぞ。)天の川が中央少し下を左右方向に横切っています。
白んできた東には夏至の明け方に確認できなかったすばるが良く見えました。北東の低空に光るぎょしゃ座のカペラは、虹星の愛称どおり双眼鏡で虹色に瞬いてとてもきれいでした。嵐の前の静けさという言葉がありますが、その対称位置にあるのがこの「台風や嵐のような雷雨が通り過ぎたあとの星空」と思っています。すっかり汚れが洗い落とされ、言葉に綴れないほど美しい空に出会える瞬間です。
昨日の稲妻を振り返る ― 2015/06/24
昨夜ベランダから撮影した雷は、茨城県西と埼玉・千葉が接する付近(概ね利根川沿い)にかけて猛威を振るったものでした。当地からだと15km-25km西側になります。撮影できた画像を一枚ずつ見ると身震いするほどですが…いくつか気付いた特徴をメモしておきます。
・稲妻は細かく枝分かれしている。
・枝分かれは雲面に添うだけでなく天地方向にも見られる。
・小刻みなジグザグ、ループ、急な方向転換が見られる。
この特徴が顕著だったシーンを抜き出したのが左です。
またループが非常に小さく、紐が絡んでしまったような「こぶ」もいくつかありました。右の4シーンでは矢印マークのところにありますね。左上画像にもいくつか見えます。いつの日かカメラ2台を使って3D撮影したいと思案していますが、落雷防止や雨対策などかなり難関ですね。
なお本記事中の画像は原画(6000×4000ピクセル)から切り出して1/2縮小したもので、全て倍率は一緒です。縦横比を変えているようにも見えますが、いっさい変更していません。
・稲妻は細かく枝分かれしている。
・枝分かれは雲面に添うだけでなく天地方向にも見られる。
・小刻みなジグザグ、ループ、急な方向転換が見られる。
この特徴が顕著だったシーンを抜き出したのが左です。
またループが非常に小さく、紐が絡んでしまったような「こぶ」もいくつかありました。右の4シーンでは矢印マークのところにありますね。左上画像にもいくつか見えます。いつの日かカメラ2台を使って3D撮影したいと思案していますが、落雷防止や雨対策などかなり難関ですね。
なお本記事中の画像は原画(6000×4000ピクセル)から切り出して1/2縮小したもので、全て倍率は一緒です。縦横比を変えているようにも見えますが、いっさい変更していません。
今日の太陽 ― 2015/06/24
大接近を控えた金星と木星、月面Xも一緒に ― 2015/06/24
今夕は透明度がとても落ちているものの、雲ひとつなく良く晴れています。西空の金星と木星はかなり近くなっていました。大接近まであと6日なので当たり前ですね。それまで晴れるチャンスはわずかだと思いますので、惑星と月を堪能することにしました。
もうふたつの惑星は小型双眼鏡でも余裕で同一の視野に見えます。左画像で一番明るいのが金星、二番目に明るいのが木星です。目が良い方なら10倍程度の倍率でも金星の形や木星の衛星が分かるので、じっくり眺めてみましょう。
180mm+APS-Cの一眼デジカメでは金星と木星がほどよく収まりました(右)。6月10日のプレセペ星団に接近した金星と同じくらい近くなったということですね。木星にくっつくように衛星が写っていますよ。左上はガニメデ、右下はカリストです。四大衛星の残りふたつ、イオとエウロパも見えていましたが、木星に近いため光芒に埋もれてしまっています。
せっかくなので、ふたつの惑星を強拡大してみました。下左が金星、下右が木星です。残念ながら気流の状態はひどいもので、写りは良くありません。金星は6月7日の東方最大離角のときに比べだいぶ欠けましたね。木星は大赤斑が見えていました。
全く同じ望遠鏡での撮影なので、両星の見かけの大きさが近いことも分かります。元々の本体は木星が約143000km、金星は約12100km(それぞれ赤道半径)で、木星は金星の11.8倍あります。でも金星のほうがかなり近いから、たまたま似たような大きさに見えるのですね。今日は木星のほうが若干大きいですが、今後は木星が地球から遠ざかり、金星は近づきますので、7月1日の時点で金星の見かけの大きさが上回ってしまいます。
ついでと言ってはなんですが、南の空に輝く上弦の月も眺めました。今日はちょうど上弦です。また当ブログのアーカイブ「月面Xの一覧」によると月面Xデーであることも分かります。ただし昼間のうちにX地形には光が当たりきってしまったので、夜になって撮った左の画像ではもうX地形が浮いている感じはしないですね。でもちゃんと見えますから探してみてください。
月を撮影後、透明度は更に落ちて、薄雲が空を覆ってしまいました。なかなか星空がまとまった時間見られないので、観察できることも限られてしまい残念…。七夕の頃にはゆったりと星を仰ぎたいものです。
参考:
2015年5月-7月の金星と木星の接近に関係する記事
アーカイブ:天体の接近現象一覧
月面Xに関係する記事(ブログ内)
もうふたつの惑星は小型双眼鏡でも余裕で同一の視野に見えます。左画像で一番明るいのが金星、二番目に明るいのが木星です。目が良い方なら10倍程度の倍率でも金星の形や木星の衛星が分かるので、じっくり眺めてみましょう。
180mm+APS-Cの一眼デジカメでは金星と木星がほどよく収まりました(右)。6月10日のプレセペ星団に接近した金星と同じくらい近くなったということですね。木星にくっつくように衛星が写っていますよ。左上はガニメデ、右下はカリストです。四大衛星の残りふたつ、イオとエウロパも見えていましたが、木星に近いため光芒に埋もれてしまっています。
せっかくなので、ふたつの惑星を強拡大してみました。下左が金星、下右が木星です。残念ながら気流の状態はひどいもので、写りは良くありません。金星は6月7日の東方最大離角のときに比べだいぶ欠けましたね。木星は大赤斑が見えていました。
全く同じ望遠鏡での撮影なので、両星の見かけの大きさが近いことも分かります。元々の本体は木星が約143000km、金星は約12100km(それぞれ赤道半径)で、木星は金星の11.8倍あります。でも金星のほうがかなり近いから、たまたま似たような大きさに見えるのですね。今日は木星のほうが若干大きいですが、今後は木星が地球から遠ざかり、金星は近づきますので、7月1日の時点で金星の見かけの大きさが上回ってしまいます。
ついでと言ってはなんですが、南の空に輝く上弦の月も眺めました。今日はちょうど上弦です。また当ブログのアーカイブ「月面Xの一覧」によると月面Xデーであることも分かります。ただし昼間のうちにX地形には光が当たりきってしまったので、夜になって撮った左の画像ではもうX地形が浮いている感じはしないですね。でもちゃんと見えますから探してみてください。
月を撮影後、透明度は更に落ちて、薄雲が空を覆ってしまいました。なかなか星空がまとまった時間見られないので、観察できることも限られてしまい残念…。七夕の頃にはゆったりと星を仰ぎたいものです。
参考:
2015年5月-7月の金星と木星の接近に関係する記事
アーカイブ:天体の接近現象一覧
月面Xに関係する記事(ブログ内)