豪雨と夜明けの空 ― 2015/06/28
明け方3時、屋外で轟音がするので見てみたらすごい雨が降っていました。夜明けが始まってる時間でしたが、雨雲のせいで暗いです。気象庁のレーダーを見ると80-100mm/h相当の雨でしたが、15分ほどで止みました。近くのアメダスポイントで積算十数mmの雨量を記録しています。
左画像は窓から豪雨を撮ったもの。見栄えがしなくて申し訳ないですが、雨で全体が霧のように潤んでいます。また右下に写っている屋根では、跳ね返ったしぶきが幅のある光の縁取りを作っていますね。豪雨でしか見られない光景です。
1時間も経つと、空の半分はクリアに晴れていました。夜明けの空が美しく、西空に残っていたこと座のベガが今にも消えようとしています。
東の空が赤紫に染まっていましたが、よく見ると薄明光線が何本も見えているのに気付きました。右画像の右下から上空に向かって放射状に伸びているのが分かるでしょうか?
15分も経つと薄明光線も見えなくなり、すっかり青くなった空に朱色の雲が流れていました。大きなアオサギが優雅に渡っていくのが見えます。
今日はあまり晴れ間の期待できない予報ですが、予報はあくまで予報。実際の空を楽しんでいきたいと思います。
左画像は窓から豪雨を撮ったもの。見栄えがしなくて申し訳ないですが、雨で全体が霧のように潤んでいます。また右下に写っている屋根では、跳ね返ったしぶきが幅のある光の縁取りを作っていますね。豪雨でしか見られない光景です。
1時間も経つと、空の半分はクリアに晴れていました。夜明けの空が美しく、西空に残っていたこと座のベガが今にも消えようとしています。
東の空が赤紫に染まっていましたが、よく見ると薄明光線が何本も見えているのに気付きました。右画像の右下から上空に向かって放射状に伸びているのが分かるでしょうか?
15分も経つと薄明光線も見えなくなり、すっかり青くなった空に朱色の雲が流れていました。大きなアオサギが優雅に渡っていくのが見えます。
今日はあまり晴れ間の期待できない予報ですが、予報はあくまで予報。実際の空を楽しんでいきたいと思います。
美しい空と彩雲 ― 2015/06/28
午前中早いうちは、ときおり雲が太陽を隠す程度で日差しが続きました。青空が冴え渡り、とても美しく感じます。
あまり厚くない雲が太陽にかかると彩雲になり、色々な色に染まるのが見えました。雲の移動と共に彩りがめまぐるしく変わります。それを目で追いかけるだけで幸せを感じました。
今日の雲は様々な階層が交差し、流れる方角もまちまちです。こういう日は、ある雲が別の雲の影になったり、背景になったり…独特の陰影となって、立体感があふれ出します。平面画像にすると何にも感じられませんが、実物の立体感は素晴らしすぎて、とても言葉で表現できません。
やがて空はゆっくり灰色に覆われていきました。昼を待たずして怪しい雲行きです。
あまり厚くない雲が太陽にかかると彩雲になり、色々な色に染まるのが見えました。雲の移動と共に彩りがめまぐるしく変わります。それを目で追いかけるだけで幸せを感じました。
今日の雲は様々な階層が交差し、流れる方角もまちまちです。こういう日は、ある雲が別の雲の影になったり、背景になったり…独特の陰影となって、立体感があふれ出します。平面画像にすると何にも感じられませんが、実物の立体感は素晴らしすぎて、とても言葉で表現できません。
やがて空はゆっくり灰色に覆われていきました。昼を待たずして怪しい雲行きです。
あと数日で金星と木星が大接近 ― 2015/06/28
間もなく金星と木星が見かけ上大接近します。両惑星は星々の中でもトップクラスの明るさなので、世界中の目を引くことでしょう。日本の夕方西空で最も近く見えるのは7月1日ですが、計算上は少し前、同日昼の12:30頃が最接近です。
残念なことに日本の多くの地域で梅雨のため、接近当日には見えないかも知れません。でも6月29日から7月2日あたりは約1度角以内に収まっていますから、十分近いと言えるでしょう。薄雲がかかる程度なら両惑星の姿を拝めると思います。晴れ間を見つけ、ぜひ目を向けてください。
左上図はStellariumによる今日から7月8日までの11日間シミュレーション、右図は惑星部分の拡大です。観察にお役立てください。金星と木星以外は周囲の恒星で、毎日同じ時刻に見れば「年周運動」のために右下に向かって規則正しくずれていきます。
これに対し、金星はかなり違う移動ですね。木星もよく見れば傾斜の角度が違うし、1日ごとの間隔も恒星より狭いです。このように、惑星は恒星に対して独特の動きをするのです。
ブログ内で今期夕空の金星と木星を観察した記事一覧はこちら。金星と木星の接近、前回は2014年8月8日の明け方でした。次回は今年2015年10月26日の明け方です。およそ年1回の頻度(→こちらを参照)なのですが、今年はたまたま2回起きるラッキーイヤー。また来年2016年8月28日の接近は近年まれに見る近さで、昼間という条件さえ飲めば、左図のようなワクワクする光景が見られるでしょう。
「両惑星の模様や形が同一視野で拡大観察できるほどの超接近」(惑星間が0.1度角以下レベル)という現象は、夜間が望ましい・ある程度の高度確保・光度差が気にならない惑星ペアのみ、等の諸条件まで考慮すると、一生に数えるほどしかありません。きちんと調べてないですが、国内限定なら日食並みかそれ以下の低頻度ではないでしょうか。(追記:調べてみました→2015/06/30記事参照。)今年2回の金星と木星の接近はさほど近くはありませんが、「夕方(明け方)ある程度暗い時刻でも高度があって見やすい」「金星が半月状かつ木星と同程度に大きく見やすい」というふたつの理由で、とても優れたチャンスなのです。
(補記)そう遠くない将来に国内で起こる、上記以外の「見栄えがする惑星の超接近」をいくつか提示しておきます。データは画像内メモをご覧ください。なお簡易シミュレーションのため、惑星や空の明るさは実際と違います。
参考:
2015年5月-7月の金星と木星の接近に関係する記事
アーカイブ:天体の接近現象一覧
残念なことに日本の多くの地域で梅雨のため、接近当日には見えないかも知れません。でも6月29日から7月2日あたりは約1度角以内に収まっていますから、十分近いと言えるでしょう。薄雲がかかる程度なら両惑星の姿を拝めると思います。晴れ間を見つけ、ぜひ目を向けてください。
左上図はStellariumによる今日から7月8日までの11日間シミュレーション、右図は惑星部分の拡大です。観察にお役立てください。金星と木星以外は周囲の恒星で、毎日同じ時刻に見れば「年周運動」のために右下に向かって規則正しくずれていきます。
これに対し、金星はかなり違う移動ですね。木星もよく見れば傾斜の角度が違うし、1日ごとの間隔も恒星より狭いです。このように、惑星は恒星に対して独特の動きをするのです。
ブログ内で今期夕空の金星と木星を観察した記事一覧はこちら。金星と木星の接近、前回は2014年8月8日の明け方でした。次回は今年2015年10月26日の明け方です。およそ年1回の頻度(→こちらを参照)なのですが、今年はたまたま2回起きるラッキーイヤー。また来年2016年8月28日の接近は近年まれに見る近さで、昼間という条件さえ飲めば、左図のようなワクワクする光景が見られるでしょう。
「両惑星の模様や形が同一視野で拡大観察できるほどの超接近」(惑星間が0.1度角以下レベル)という現象は、夜間が望ましい・ある程度の高度確保・光度差が気にならない惑星ペアのみ、等の諸条件まで考慮すると、一生に数えるほどしかありません。きちんと調べてないですが、国内限定なら日食並みかそれ以下の低頻度ではないでしょうか。(追記:調べてみました→2015/06/30記事参照。)今年2回の金星と木星の接近はさほど近くはありませんが、「夕方(明け方)ある程度暗い時刻でも高度があって見やすい」「金星が半月状かつ木星と同程度に大きく見やすい」というふたつの理由で、とても優れたチャンスなのです。
(補記)そう遠くない将来に国内で起こる、上記以外の「見栄えがする惑星の超接近」をいくつか提示しておきます。データは画像内メモをご覧ください。なお簡易シミュレーションのため、惑星や空の明るさは実際と違います。
参考:
2015年5月-7月の金星と木星の接近に関係する記事
アーカイブ:天体の接近現象一覧
灰色の空が染まるころ ― 2015/06/28
昨夕に続いて「今日も夕空が怪しい」と知人からのメール。19時過ぎて日没後なので、同じパターンかなと思いつつベランダに出てみました。
最初は昨日ほど色付いているように感じませんでした。低く垂れ込めている雲は全体が灰色に暗く、所々に少しだけ明るい部分が見えます。ところが目が慣れてくると、その明るいところが淡いピンクに染まっているのに気付きました。(左画像は少し色を強調しています。)
南東の雲間には形がぼやけた月明かりが確認できたので、雲の向こうの夕焼けがこちらまで少しだけ届いているんだと理解できました。
最初は昨日ほど色付いているように感じませんでした。低く垂れ込めている雲は全体が灰色に暗く、所々に少しだけ明るい部分が見えます。ところが目が慣れてくると、その明るいところが淡いピンクに染まっているのに気付きました。(左画像は少し色を強調しています。)
南東の雲間には形がぼやけた月明かりが確認できたので、雲の向こうの夕焼けがこちらまで少しだけ届いているんだと理解できました。