7月1日に閏秒が挿入されます2015/06/26

【これまでに閏秒が挿入された日】
期日挿入値UTC-TAI
11972年7月1日+1秒-11秒
21973年1月1日+1秒-12秒
31974年1月1日+1秒-13秒
41975年1月1日+1秒-14秒
51976年1月1日+1秒-15秒
61977年1月1日+1秒-16秒
71978年1月1日+1秒-17秒
81979年1月1日+1秒-18秒
91980年1月1日+1秒-19秒
101981年7月1日+1秒-20秒
111982年7月1日+1秒-21秒
121983年7月1日+1秒-22秒
131985年7月1日+1秒-23秒
141988年1月1日+1秒-24秒
151990年1月1日+1秒-25秒
161991年1月1日+1秒-26秒
171992年7月1日+1秒-27秒
181993年7月1日+1秒-28秒
191994年7月1日+1秒-29秒
201996年1月1日+1秒-30秒
211997年7月1日+1秒-31秒
221999年1月1日+1秒-32秒
232006年1月1日+1秒-33秒
242009年1月1日+1秒-34秒
252012年7月1日+1秒-35秒
262015年7月1日+1秒-36秒
UTC:協定世界時、TAI:国際原子時
※日本時間9時直前に変更されます。世界時では前日最後の瞬間です。つまり現在は1年の中間および年末にあたる6月末と12月末(世界時)に実施するというルールなのです。
5日後の2015年7月1日午前9時直前にうるう秒(閏秒)が挿入されます。前回は2012年7月1日でしたから3年ぶり。1972年7月の挿入以来26回目です(右表)。閏秒というのは日時補正のひとつ。不定期ですが一定のルールに従い実施されます。当ブログとは直接関係ないのですが、広義には天文につながることなので書き留めておきます。

私たちが時計やスマホ、PCで知る時間は「誰かに与えられた時間」。じゃあ、自分で時間を管理するならどんな方法を使うでしょう?かつては水や砂、お香やゼンマイなどで時を刻む道具を作った「時計」の歴史。今はクオーツ(水晶発振)が主流で、プロは万年単位でもズレない原子時計なるものまで作り出しましたが、考え方は変わりませんね。つまり「規則正しく時を刻めれば永久に時間管理できる」という思考です。

でもこの発想は根本的な思い違いがあります。人間の生活は昼夜のリズムがベースで、これは「地球が自転する周期」。私を含めほとんどの方々が1日24時間を不動のものと思っていませんか?地球が機械的に回るなら前述の「正確な時計」で時間管理できますが、そんなことはありません。実際に自転を測ると毎日変化があるそうです。海や大気の摩擦で自転が常に変動するのです。また東日本大震災クラスの大地震でも変わります。一日の変化は数ミリ秒(1ミリ秒=0.001秒)と微細ですが、何十年、何百年積み重なったら?正確な時計を使っていてさえ、極端に言えば「夜なのに昼の時刻が表示される」ような事態に陥ってしまうでしょう。そこまでいかなくてもコンピューターの同期管理など実際に影響が出てます。いかに正確な時計でも地球にシンクロする機能は持ってないんです。

試しに2010年始めから2014年末までのズレ(24時間との差)を描いてみました(右下グラフ)。こんなに上下するんですね。この5年間では最終的に約+1.569秒に達しました。このズレを補正するため、機械としての時計の管理とは別に地球の自転を観測し、適切なタイミングで時計を自転に合わせ直す(またはずれの量を管理する)必要があるのです。これが閏秒の考え方ですね。今までの26回は全て1秒追加ですが、自転が速くなれば1秒減らす可能性もあるでしょう。もちろん事前予測できないから不定期なのです。

日々の長さの変化
7月1日9時前にみなさんの時計が正確に合わせてあっても、9時過ぎたら1秒進んでいます。たとえ正確さが売りの電波時計でも再受信するまでズレたまま…。なかなか味わえない不思議な感覚ですね。7月初日は時計に注目しながら、1秒長い一日をお過ごしくださいね。


参考(外部サイト):
日本標準時グループ
※以前に私が「おもしろ!ふしぎ?実験隊」サイトへ寄稿した解説(こども向け)が以下にあります。併せてご覧ください。
うるう日とうるう秒〜狂わない時を刻むおはなし・その1〜
うるう日とうるう秒〜狂わない時を刻むおはなし・その2〜

コメント

トラックバック