今日も美しい朱色の夜明け2015/06/30

20150630朝の雲
日の出前、空にはまた朱色の雲が流れていました。天気の変化が緩やかなときは、経験的に朝方と夕方の空模様が似ているように感じています。雲の質、色合い、現れる気象光学現象の種類等々。

昨夜は快晴になって星がきれいに見えた時間もありましたが、だいたいは薄雲がかかっていました。今日はこれから雲が厚くなってくる予想で、明日明け方までには小雨が降り出すかも知れません。

惑星同士の超接近はどれくらいの頻度?2015/06/30

【惑星同士の超接近・0.1度内の近い順】
日付時刻天体1天体2離角
2017年1月1日(日)15:54火星海王星 0゚01'
2022年4月28日(木)04:09金星海王星 0゚01'
2018年12月7日(金)23:12火星海王星 0゚02'
2024年4月29日(月)13:33火星海王星 0゚02'
2016年8月28日(日)07:29金星木星 0゚04'
2018年3月29日(木)09:49金星天王星 0゚04'
2021年8月19日(木)12:17水星火星 0゚04'
2016年1月9日(土)13:15金星土星 0゚05'
2026年7月4日(土)15:13火星天王星 0゚06'
2029年3月28日(水)06:28金星海王星 0゚06'
※2016-2030年の15年間の比較です。最接近時に空に昇ってない場合は除きます。(計算基点は茨城県つくば市。)
※計算はアストロアーツ・ステラナビゲーター(ver.8・会合検索ツール)を利用しました。
今日と明日は金星と木星が見かけの上で大接近しますが、今夜から全国的にお天気が大荒れのようです。私の街もまもなく雨が降りそうな予感…。

それはさておき、当ブログのアーカイブ:天体の接近現象一覧を更新し、掲載範囲を1981年から2030年までの50年間に大幅増量(今までの5倍)しました。ぜひお役立てください。

ついでに、2015年6月28日のブログ記事でちょっと触れた「両惑星の模様や形が同一視野で拡大観察できるほどの超接近」がどれくらい起こっているか調べました。ここでは超接近を「離角0.1゜(=6’)以内」とします。アーカイブの50年間では超接近が39件ありました。意外に多いのですが、そのうち18件は最接近時に空に昇ってない状態。また現象が昼間だと、金星・木星以外は小型望遠鏡程度での観察が困難あるいは無理です。低空過ぎたり薄明中で観察が難しい場合もあるでしょう。こうした条件でふるいにかけると、該当するものはほとんどなくなります。もちろん今夜のように、現象当日晴れるとは限りませんね。

今回探した中では下図の3件のみが比較的好条件な超接近でした。明るい惑星同士のものは皆無…。50年間で3件って、どうなのでしょう。アーカイブ:日食の一覧によれば当地での日食(部分食含む)が55年間で20回ですから、それよりはずっと少ないですね。皆既食・金環食のみの回数並みです。何かの条件を諦める…例えば、最接近時刻ちょうどでなくても良いとか、低くても構わないとか、もう少し離れててもOKとか、海外まで見に行っちゃうぞっていうのであれば、チャンスはたくさん見つかるでしょう。右上表はアーカイブから抜き出した超接近リスト。表中の緑文字の2件は下図のものです。ぜひこの先も惑星会合を楽しんでくださいね。

  • 19880223火星と天王星接近
  • 20181207火星と海王星接近
  • 20220428金星と海王星接近

※上図は最接近時刻ちょうどではなく、高度や薄明などを考慮した適切な時刻のシミュレーションです。

(追記)CalSkyサイトを使い、より精密に計算した惑星ペアの接近現象・2015-2064年の50年間トップ200位リストをアーカイブに追加しました。ご利用ください。(上記表とは時刻が数分程度が異なる場合もあります。)