2019年の台風20号が発生2019/10/18


20191018-0300台風20号
気象庁によると、昨日15:00に「台風になるかも」と発表があった熱帯低気圧が、本日18日3:00に台風20号「ノグリー/NEOGURI」になったと報道されました。直前の台風19号発生から12日後、19号消滅から4日と15時間後の発生になりました。

左は発生時の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間なので赤外線白黒画像です。赤点線円は台風中心の直径1000km円を表します。

当初は西へ進んでルソン島付近へ接近する予報でしたが、北上する可能性が出てきたようです。ということは南西諸島への影響が心配になってきました。それまで台風勢力を維持しているかどうかは分かりませんが、それでもお近くの方は事前の防災を十分にしてください。なおアメリカ海軍・JTWC(Joint Tyhoon Warning Center)によると、左画像の右下側写野外にある低気圧も要注意になっています。

新たな台風のたまごが日本へ向かってます2019/10/19


20191019-0900衛星画像
昨夜は紀伊半島、今朝は房総半島が大雨に襲われました。台風19号被災地を含む多くの地で、またしても土砂災害の危険が高まっています。沖縄の南にある台風20号も転進し、今後は沖縄本島、奄美、大東島などに接近しながら九州や四国沿岸、ひょっとしたら東海または関東まで近づく恐れもあるようです。(まもなく暴風域が発生する見込み。)

そしてまた本日9:00、ミクロネシア付近にあった熱帯低気圧が「台風になるかも知れない」との発表が気象庁からありました。 (【23:00追記】この熱底は台風21号になりました→関連記事

左は本日9:00の気象衛星ひまわり画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。ナチュラルカラー処理のため、水色の雲は活発に上昇した氷粒状態、白やグレイの雲は低層の水粒状態を表します。赤点線円は台風20号中心の、オレンジ点線円は熱帯低気圧中心の、それぞれ直径1000km円を表しています。本州付近は前線に伴う雨雲に広く覆われていますね。

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熱帯低気圧の行き先について気象庁からは短期予報しか出ていませんが、アメリカ海軍・JTWC(Joint Tyhoon Warning Center)によると、発達しながらほぼ台風19号に似たコースを辿っています(右図参照/台風19号経路を重ねてあります)。気圧配置が異なるので、経路が似てるからと言って上陸するとは限りませんが、一週間後あたりに日本へ接近または上陸する恐れがあるかも知れません。他の気象モデルでも同様で、小笠原諸島付近あたりへ到達するのは間違いないようです。

まだまだ予断を許さない台風動向。日中の気温も低下してきましたから、みなさん十分に対策を講じてくださいね。

20191018利根8ダム
【付記】
夏場の渇水時によく話題となる関東の水がめ「利根8ダム」を、台風19号以降ずっと追っていました。今年の8ダムは年始から春先にかけて水(=冬に積もった雪)が少なくて心配でしたが、梅雨以降は多雨のおかげで制限容量いっぱいをキープしていました。夏期制限が終わり、10月半ばに台風19号が通過すると、今度は満水が心配になる事態に。

左は国土交通省関東地方整備局が公開している8ダム容量のグラフですが、台風通過時から急増しているのが分かります。約5日間増加を続け、8ダム合計で満水の約95%までいきましたが、昨日ようやく止まったようです。今後も雨は降るでしょうし、まもなく雪もちらつき始めるでしょう。放水しなければ、かつてないほど高い水位のまま来春を迎えそうです。

2019年の台風21号発生、ダブル台風へ移行2019/10/19

20191019-2100台風20&21号
気象庁によると12時間前に「台風になるかも」と発表していた熱帯低気圧が、本日21:00に台風21号「ブアローイ/BUALOI」になったとのこと。直前の台風20号発生から1日と18時間後の発生で、20号は活動中なのでダブル台風期間に入りました。

左は21号発生時刻の気象衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。夜間なので赤外バンドの白黒画像です。赤点線円は各台風中心の直径1000km円を表しています。(※東側が21号、西側が20号です。)

夜になって発生した21号の予報進路はまたしても本州へ向かっており、今のところ19号に似た経路を辿っています。20号進路や他の気圧配置とのせめぎ合いもあって予報誤差が大きいものの、23日頃から「非常に強い」クラスになって小笠原諸島、伊豆諸島および本州・四国・九州の太平洋側に影響が出始めるものと考えられます。

ただ、まず注意すべきは20号のほうで、21:00現在「強い」クラスになって沖縄周辺へ接近中。22日以降は九州以東へ進んで前線とともに広範囲に被害をもたらす可能性が強まったようです。気象モデルによっては上陸を示唆するものまであります。

2つの台風、および日本付近に大雨をもたらす前線について、向こう一週間は甘く考えずに気象情報を良く見て判断し、各自で十分防災対策を行ってください。15号&19号被害だけでなく、それ以前に様々な自然災害を受けた地方の方々も気持ちが弱っていらっしゃると思います。根負けせず一緒にがんばりましょう。

薄曇りの空に展開する月のハロ現象2019/10/20

20191020外接ハロ
昨日朝まで雨が降っていたためか、昨夕から尋常でない夜露がそこかしこを濡らしていました。「肌に絡みつく」というのは正にこう言うこと。

たまたま夜半過ぎに外へ出ると薄雲越しに月が見えており、肉眼で1等星巡りができるほどでした。月の周囲に淡い内暈が出ていたので撮影しようとカメラを準備。でも雲の移り変わりが早く、準備中に内暈が見えなくなってしまいました。

20191020外接ハロ
代わりに見えてきたのは暈上部にフタをする様な形の外接ハロ(もしくは上部タンジェントアーク)。左画像がそうです。どこに何が写っているかは右のマーカー入りをご覧ください。しばらくは暈とアークが見えたり消えたりしていましたが、やがてどちらも見えなくなってしまいました。

20191020月の光環
30分ほど経ってからまた外が明るくなったので空を見ると、今度は淡い雲に光環が見えていました。彩度が高めで見栄えが良く、再びカメラをセット。ただ、光環は光源周囲にできるため輝度差が大きく、光環に露出を合わせて撮ると中央広範囲が白飛びし、光源に合わせて撮ると光環が全く写りません。

左画像は段階露光によって白飛びを抑えつつ、光環の色合いを引き出したもの。HDRもどきの手法によるコンポジットを施しています。光環が何重にも広がっていることが分かるでしょうか。また見過ごしがちですが、「月は丸くないのに光環は丸い」「光環の輝度は月が欠けている方向に影響を受けない」という事実も興味深いポイント。(この不思議は光環ができる仕組みを学ぶと解決するでしょう。)右上から左下へ向かう淡い筋がたくさん見えますが、これは撮影中の雲の流れです。この後また曇ってしまい、もう月は現れませんでした。