天気が不安定な夜に彗星をふたつ観察2019/10/03

20191003マクノート彗星(260P)
昨夜は曇り予報でしたが、ここ数日の中で一番よく晴れたようです。とは言え、夜半までは淡い雲が流れて透明度が悪く、時々一気に崩れそうな気配も漂っていました。夜半から明け方まで、一か八かで彗星を観察することにしました。

アフリカーノ彗星(C/2018W2)は既に南西に低くなり始め、モヤの中に包まれていたため最初から諦めました。天頂近くにあったアサシン彗星(C/2018N2)に望遠鏡を向けて何コマか撮っていたら突然ガイドが乱れ、これまた諦め。続いてすぐ東のマクノート彗星(260P)を撮影。これは何とか撮れました(左画像)。空のせいか若干衰えを感じましたが、まだしっかり尾が伸びているようですね。バーストでもしない限り、向こう一ヶ月ほどは光度があまり変わりません。晴れさえすれば安心して追いかけられるでしょう。

20191003パンスターズ彗星(C/2017T2)
続いて、さらに東のパンスターズ彗星(C/2017T2)を導入。9月8日以来一ヶ月ぶりの観察となりますが、コマや尾がひとまわり成長したようです(右画像/追尾後半は雲により減光)。マクノート彗星と尾の向きが一緒ですが、移動方向は違います。明るさのピークは2020年5月中旬で8等台の予報。そのころまでずっと日本から観察可能です。明るくなる彗星が長期間安定して空に見えるのは嬉しいですね。

このあとボリソフ彗星(2I/Borisov)も、と思っていたら、すっかり曇ってしまいました。まだしばらくは天気が安定しないようです。