雷雨の後に彗星をふたつ観察2017/09/26

20170926_2015ER61
昨夕から発達した積乱雲が当地・茨城県の一部を襲いました。自宅近辺も雷雨がありましたが、隣接市では停電などの被害も出たようです。余波は夜半前まで続きました。その後は快晴と曇りとくり返しながら明け方にかけて安定してきました。

現在私は身体的都合で自宅アパート以外での観測ができません。だから少しでも晴れ間があればあれこれ観察したいのですが、いっぽうで彗星など暗い天体を重機材で撮るときは例え一コマでも「数時間の安定した星夜」が必要です。一瞬晴れた、と言う程度では準備する間もなく終わってしまいます。

前置きが長くなりましたが、今日明け方は準備が終わった瞬間に完璧に曇られてしまい、霧も発生しました。1時間ほど待ったら晴れてきたのですが、この晴れ間は何分持つのだろうか…という状況。結局2時過ぎから4時前まで継続して晴れたので、この隙に彗星を二つ撮影できました。今月3日以来の貴重なチャンスです。でも地面がびしょ濡れで難儀しました…。

20170926_2017O1
まず左上画像はパンスターズ彗星(C/2015 ER61)。もうだいぶ暗くなってしまいましたが、すばると共に空に登るので、明け方にはとても高い位置で撮影できます。想像以上に尾が長く、画像の右端に届いてしまいました。たいへん淡いので白黒反転したものを画像にインサートしてあります。

次はパンスターズ彗星からそんなに離れていないアサシン彗星(C/2017 O1)。この夏に発見されたばかりで、10月の光度ピークを目前に控えています。見た目は9月3日の撮影とほとんど一緒でしたが、モーションは倍くらいに速くなってます。こちらも大変狙いやすい位置ですね。概算位置は前述3日の記事内にあります。1週間も経つと満月期なので、ご覧になりたい方はお早めに。なお今回の画像は両方とも約32分露出、彗星位置基準コンポジット、上方向が天の北方向、上下画角は約0.7°です。

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