ハリケーンMARIA、カリブ海を猛進中2017/09/20


MARIAの位置や風速などの速報値は9月19日の記事に蓄積していますので、そちらをご覧ください。

20170920-0000ut気象衛星
ハリケーンMARIAは昨日一時的にカテゴリーを4に落としたもののすぐカテゴリー5に復活し、カリブ海で猛威を振るっています。

左画像は本日20日9:00JST(0:00UT)の衛星画像(画像元:RAMMB/画像処理は筆者)。現地はもう夜なので赤外画像です。円弧状に並ぶ島々のなかをハリケーンが横切っていますね。MARIAは昨日1:00UTから4:00UTにかけてドミニカ島を通過し、現在は米領バージン諸島やプエルトリコに向かっています。画像を見るとハリケーンIRMAで島の9割以上が破壊されたバーブーダ島も近くにありますね。

凶暴なハリケーンや台風の裏には必ず高い海面温度があります。そこで、9月8日のIRMAの記事で作ったような海水温とMARIAの経路を重ねた地図を作ってみました(右下図)。海面温度はNOAA Environmental Visualization Labが公開している直近一週間(9/11-9/17)分布、MARIA位置情報はNATIONAL HURRICANE CENTERによる速報値(発生から本日0:00UTまで)です。

20170920-0000UTハリケーンMARIA経路
確かに海面温度が高いところをずっと通ってきたようですね。この状態はしばらく続きそうです。なお、少し北寄りの海面が東西方向に数度低くなっていますが、ここは二週間あまり前にIRMAが通った経路にピッタリ重なります。海の温度を掃除機のように吸い取って台風エネルギーへ変えていることがよく分かるでしょう。

MARIAは今日中にプエルトリコへ到達するでしょう。MARIAの位置や風速などの速報値は9月19日の記事に蓄積していますので参考にしてください。

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