さそり座の新星が明るい ― 2021/04/15
4月12日、ASAS-SNによってさそり座に発見された新星候補天体がみるみる明るくなり、一時8.5等前後まで明るくなったとのこと。カシオペア座の新星V1405 Casやいて座の新星V6595 Sgrに次いで一桁台の新星となりました。既にV1710 SCORPII(NOVA SCORPII 2021 = PNV J17091000-3730500)の名がついています。
当地・茨城県南部は一昨日、昨日と曇り時々雨まじりの悪天続きで何も観察できませんでした。でも今日未明から急速に回復。ただ、通過する雲と強風が明け方まで残っていました。発見位置の赤緯がS37°台と知って「我が家からじゃ絶対見えない」と即断していたのですが、よくよく調べてみるとさそり座のしっぽ最下部より少し高い程度。段々南東に引いてゆく雲を見ながら、ひょっとしたら隣家の屋根すれすれに見えるかも知れないと考え、機材をセットすることにしました。
薄明が始まろうとする頃にタイミング良く透明度の良い雲間がやってきたので、すかさず導入開始。明るい星なのですぐ新星と分かり、間髪入れず撮影できました(左上画像)。ただ、近隣アパートからの迷光が写野に入り込んでしまう方向なので、画像処理にとても苦労しました。(元画の背景はムラだらけ…。)写野内には明るいNGC天体があって華を添えてくれました。
新星は13日ごろをピークに減光に転じ、現在は9等前後で観察されているようです。この画像でも約9.0等と見積もりました。南側が低空まで開けていれば、しばらくは楽しめそうです。
当地・茨城県南部は一昨日、昨日と曇り時々雨まじりの悪天続きで何も観察できませんでした。でも今日未明から急速に回復。ただ、通過する雲と強風が明け方まで残っていました。発見位置の赤緯がS37°台と知って「我が家からじゃ絶対見えない」と即断していたのですが、よくよく調べてみるとさそり座のしっぽ最下部より少し高い程度。段々南東に引いてゆく雲を見ながら、ひょっとしたら隣家の屋根すれすれに見えるかも知れないと考え、機材をセットすることにしました。
薄明が始まろうとする頃にタイミング良く透明度の良い雲間がやってきたので、すかさず導入開始。明るい星なのですぐ新星と分かり、間髪入れず撮影できました(左上画像)。ただ、近隣アパートからの迷光が写野に入り込んでしまう方向なので、画像処理にとても苦労しました。(元画の背景はムラだらけ…。)写野内には明るいNGC天体があって華を添えてくれました。
新星は13日ごろをピークに減光に転じ、現在は9等前後で観察されているようです。この画像でも約9.0等と見積もりました。南側が低空まで開けていれば、しばらくは楽しめそうです。