満月12時間前の月と国際宇宙ステーション2021/04/27

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本日4月27日は満月です。ただし満月瞬時は12:32ですから日本では見えません。従って明け方沈む前の月、または夕方昇った後の月が満月に近い「準満月」と言えましょう。

昨夜から今朝は一時曇ったものの、よく晴れました。シーイングはまずまずで、前夜のような風もありません。ということで、「満月12時間前の月」を観察&撮影してみました。左画像は0:30少し前の撮影で、太陽黄経差は約172.85°、撮影高度は約42.0°、月齢は14.54。月の北極方向を画像上方向にしてあり、向かって左側がほんの少し欠けていることが分かるでしょう。(今夜昇る月は向かって右側が少し欠けているはずです。)

秤動は左下が少しだけ正面を向く向きなので、三重リング構造の外輪山を持つオリエンタレ盆地のうち、最外周の山と、二番目の外輪山との間の地形、そしてさらにその内側の高い山の一部に光があたっています。最外周の山にはアイクシュタート(Eichstadt)という目立つクレーターがあるので、これを特定すればどこが外輪山円周なのか分かるでしょう。

ここ2日ほど話題にしたアリスタルコス北側のくぼみは、私の目ではまだ見える気がします。くぼみ位置から見た月面太陽高度は約29.51°。これだけ高くから差し込む光でもくぼみに見えるなら、もう凹んでるわけではなくて、凹むように見えるトリックアート(地質模様)なんじゃないかと思われます。

明け方には国際宇宙ステーションの通過が約90分の間をおいて二回ありました。一度目は東に低くて見逃しましたが、二度目は30°程度と見やすいパス。かなり明るい時間ですが、北斗七星とともに撮影してみました(下A画像/下B画像はマーカー付き)。庭先での簡易撮影のため、ごみごみした視界はご容赦を。ずいぶんゆっくり感じたので、測心距離がかなり遠かったのでしょう。国際宇宙ステーション観察は連続5日目となりました。

  • 20210427国際宇宙ステーションと北斗七星

    A.国際宇宙ステーションと北斗七星
  • 20210427国際宇宙ステーションと北斗七星

    B.A画像にマーカーを付けたもの