太陽と異なる高さの幻日あらわる2020/08/23

20200823幻日
朝から激しい雨や雷に見舞われましたが、おかげで涼しくなり過ごしやすい一日でした。試行中の熱中症警戒アラートは一県も出ず、二十四節気の「処暑」らしい…と言って良いのでしょうか。一時的な雷雨だから、まだ暑い日は続くでしょうね。

午後になると雨はほとんど止んで、ときおり薄日がさしました。でも太陽観察できるほどの時間はありません。夕方には青空も見えました。17時過ぎに太陽左右を見ると淡い幻日を発見(左画像)。面白いことに左右で高さが異なっていました。

カメラの水平は取れているし、レンズの魚眼効果を考慮しても右の幻日が低すぎます。実際に観察しても明らかに違うのが分かります。こういうことは少なからず起こるのですが、察するに「幻日を作る雲の位置が違う」ことに起因すると思われます。

ここで言う位置というのは標高ではなくて、見た目の高度(仰角)のこと。太陽高度が低くなるほど、幻日は「芯の位置(=太陽同一高度)」を中心に縦幅が広がる傾向にあります。でも「芯の位置」にたまたま雲がない場合もあるわけですね。このときもし上下に離れたところに雲があった場合、太陽高度と違う高さに幻日(の末端)が見える場合があるのです。今回もこれに相当するのではないでしょうか。教科書通りに行かないのは自然現象の常。