久しぶりの満月、火星も堪能2020/08/04

20200804_18001月
昨夕は雲が多かったので彗星たちは早々に諦めましたが、夜半になると快星になりました。前夜より気温が2度高く、透明度がやや悪いものの、シーイングはかなり安定しています。

楽しみにしていた8月の満月とご対面。左は満月時刻(4日1時前)頃を狙って撮ったものです。高度が30°しかなかったのに大気はとても安定していました。彩度をかなり上げてミネラルムーン色調にしても破綻が見られません。クレーターや海の色彩の違いまでよく分かります。

今回の満月は北側が欠けています。秤動によって月面が左下を向いているため、北側や東側の地形がよく見えますね。北極付近にあるヘルミットやピアリーなどのクレーターも容易に見つけられるでしょう。

20200804火星
少し時間をおいて、3時過ぎに高くなった火星にも望遠鏡を向けました。火星の地球最接近まで残り2ヶ月、もう小接近程度の視直径に達しています。高いおかげでとても見やすく、川底を見ているような像ではありません。これは嬉しい!

位相角が43°近くもあるため、本体が大きく欠けています。それでも地形らしき模様が判別できますね。中央の大きな影はオーロラ湾付近、欠け際にはアリンの爪の一部。南極冠が眩しい。火星はこれからどんどん大きくなりますよ。秋の長雨に見舞われる前にぜひ観察してください。

今日の太陽2020/08/04

20200804太陽
昨夜から今朝にかけては前夜同様の天気推移。今朝からも晴れていますがやや雲が多く、霞もかなりあります。

20200804太陽リム
左は13:20過ぎの太陽。昨日から左上リムに見え始まったプラージュは活動領域12770と採番されました。小柄な黒点をいくつか伴っており、左画像でもひとつだけ見えています。12770の右隣に12769、更に右、中央子午線をまたぐ大きな対流域が12768。北緯20°から30°にかけての狭い範囲に三つも活動領域が並んで壮観です。

左リムの上下にやや大きなプロミネンス。右リムには小さいものしか見えません。午前中は右上に大きなループがあったのですが正午前の数時間で消えてしまったようです。

15時時点のアメダス速報値による夏日地点は869、真夏日地点は675、猛暑日地点は33でした。昨日と比べ、真夏日地点と猛暑日地点が急増しましたね。

2020年・7月末までの真夏日と熱中症集計2020/08/04

2020年・真夏日と熱中症(途中経過)
本日午後に消防庁から8月2日までの「熱中症救急搬送人数速報値」が発表になりましたので、気象庁から発表される「真夏日・猛暑日」の日々地点数と合わせてこれまでの経過グラフを描きました。6月末尾までは確定値です。

予想通り、梅雨明け発表と同時に搬送者が多くなりましたね。街中でマスクをしている人もかなり減った印象です。驚くべきことに(?)、日々の新規コロナ感染者が熱中症患者の2倍から3倍に達しているという現実…。しかもコロナ感染は天気に関係なく増加の一途…。どうか皆様、健康にお過ごしください。なお過去分は記事末の参考リンクをどうぞ。

参考:
アーカイブ:真夏日と熱中症