ネオワイズ彗星の核近傍が面白い2020/08/11

20200806ネオワイズ彗星(C/2020 F3)LSfilter
8月も中旬に差し掛かりました。梅雨明けして雨は降らなくなったものの、立秋を過ぎても暑い日が続くばかりでなかなかすっきり晴れません。

そんな折に、星仲間の(の)さんがネオワイズ彗星(C/2020 F3)の過去画像を再処理していたら核近傍の構造が面白いとお聞きし、さっそく私もやってみました。

太陽に接近して表面活動が盛んになった彗星では、核から放出される物質が錐状や扇状(ファン)になったり渦巻状(スパイラル)に見えたりします。三次元的には自転に応じた回転構造であり、それをどちらから見るかによって見た目の形状が決まるわけです。だから、明るい大彗星などコマが大きくはっきり写せる場合は、全体像ばかりでなく核付近に注目して拡大撮影・画像処理するのも重要なんですね。

私がネオワイズ彗星を大きく写したのは8月6日の宵のみですから、その時の画像からコマ付近を切り出し、再加工してみました(左画像)。彗星核に対して回転や放射の模様が期待できる画像処理ということで、皆既日食時の太陽コロナ流線などでおなじみとなった「Larson-Sekanina filter」を使いました。この画像ではスパイラル構造らしき模様が見えますね。

(の)さんも7月19日撮影画像でファン構造、同29日・30日画像ではスパイラル構造をとらえたとのこと。みなさんがもし核近傍を大きく写していたら、ぜひ確認してみてください。

今日の太陽2020/08/11

20200811太陽
昨夕から今朝にかけて雲が多かったのですが、明け方が近づくにつれて雲がひきはじめ、同時に風がやや強まりました。朝からは突き抜けるような青空。この夏初めての夏らしい空です。風がやや強く、朝8時の時点ですでに30度を越していました。

20200811太陽リム
左は13:50頃の太陽。活動領域12769、12770が見えています。12770の黒点はまだ可視光で分かりますが、このHα画像ではほとんど分からなくなりました。プラージュは明るいんですけどね。

あちこちからプロミネンスが吹き出していますが、注目は左下リムです。これから活発な領域が姿を見せる予定です。

15時時点のアメダス速報値による夏日地点は912、真夏日地点は765、猛暑日地点は229でした。また増えましたね。猛暑日地点は今年初の200点超えです。なお台風5号は9:00に温帯低気圧へ、また小笠原近くにある「台風になるかも知れない熱帯低気圧」は15:00に「台風にならないと考えられる普通の熱帯低気圧」へ変わりました。

※明日12日の熱中症警戒アラートは茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、山梨県に出ています。