海を渡る黄砂2020/05/12

20200512-1500黄砂
今日は丸一日、大陸から大量の黄砂が朝鮮半島を経て日本海へ流れてゆくのが見えました。

左は12日15時に気象衛星ひまわりが捉えた黄砂の様子(画像元:RAMMB/画像処理・地図等は筆者)。明らかに雲とは違う色合いですね。これだけくっきり見えるのは久しぶりです。1年あまり前の4月5日も濃い黄砂が見えました

世界的に見ると、砂や土が海を渡ったりよその土地へ飛んでゆく現象は当たり前のように起きています。風によるものだけでなく、大雨や洪水による土砂流出も、広い意味で考えると同じカテゴリーですね。

20200513-0600JST黄砂予想
人の暮らしからすれば迷惑この上ない現象ですが、他方、この移動する砂や土によって豊富なミネラル分などが運ばれ、微生物を育み、ひいては生態系の健全な成長に貢献している側面もあります。カオスな自然現象に対して、人間の感情や都合だけで善だ悪だと決めつけてはいけません。物事には様々な側面があることを深く理解する必要があるでしょう。

13日には黄砂の流れが南下し、日本列島を横切るようです。右は気象庁サイトからの引用で、13日6:00の黄砂予想図。肺疾患の患者さんが溢れかえっている現在はとても辛い状況ですが、うまくやり過ごしてくださいね。

20200513-0900黄砂
【その後】
右は13日9時の衛星画像。左上同様に黄砂が分かるよう強調しています。これを見ると、黄砂の流れは夜から朝にかけて本州を横切ったようですね。

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